こういう問題じゃない【忍たま乱太郎】

男湯 ページ36

不破雷蔵side







広い。すごい広い。
五年と教師でも十分な余裕を感じる。







「雷蔵、早く入ってこいよー」







「あぁ、今行くよ……兵助は？」







「湯船浸かって豆腐食ってる」







なるほど。先に洗ってしまって湯船でゆっくりしよう、と三郎と決めて洗ってしまうことに。

後ろからは勘右衛門の声。やめろ！！汚ぇ湯で豆腐を味わうな！！と聞こえた。まさか直で豆腐を湯で温めようとしたのか兵助は。







「「きゃぁあ！！！晴先生だぁあ！！」」







「あーんそんなに叫ばないでよ〜！！！」







くノ一教室の子達も入ってたのかと今更思う。
晴先生の叫びが無かったら気付かずにいたかもしれない。ありがとうございます晴先生。







「俺も洗うー」







「お、八左ヱ門。兵助たちってもう洗ったのか？」







「らしい。兵助が銭湯の湯で豆腐実験してらぁ。」







「なるほど」







え？何がなるほどなの？







「にしても、晴先生入ったんだな。すごい叫ばれてたけど。」







「いや、あれはゴキブリを見つけた叫びじゃない。いじり物を見つけた叫びだ。」







「三郎すげーな」







「本当。どこでそんなもの身につけてくるのさ。」







「晴先生がたまにくノたまといる時、よく叫ばれてる」







出会いがいつも驚きなの？







「けど、晴先生もいい歳なんだし、彼氏とか見つけないのかな」







晴先生の叫ばれ話はもういいとして、俺が気になったのは晴先生の男事情。

あの雨明さんというシスコンがいたおかげで、友達すら出来なかった晴先生は、当然彼氏なんて出来たことないだろう。







そう思いながら言うと、明らかに反応した未婚男性教師。







あ、これは面白そうだと三郎はいち早く察する。
泡を流して教師の円へ近づく三郎。

僕も八左ヱ門と一緒に三郎の後を着いていき、勘右衛門や兵助も気になったのか、いつの間にか自然と集合していた。

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