こういう問題じゃない【忍たま乱太郎】

なんか色々 ページ28

安倍雨明side







気まずそうながらも、五年生が協力をしてくれた。
俺の女装も中々やのに、なんで鉢屋(かめん)は分かったんやろ。







「…という訳で、なんか色々あって晴先生は記憶喪失になってしまったらしいです」







「え！？あの爆散してもいつの間にか無傷で復活してる安倍先生が！？」







「久々知が言うと説得力あるな…」







「けど久々知先輩、記憶喪失でなんで性格まで変わるんですか？」







「な……なんか色々あって性格や言葉使いも変わったんだ」







「『なんか色々』は万能ですね」







すると、一年生らしき小さな子達は







「「まぁ晴先生ならなんか色々あってもおかしくないか！！」」







口を揃えて言った。
うちの妹って…







「「遅れてすみませ〜ん！」」







「本当何してたんだ乱太郎、きり丸、しんベヱ。遅刻だぞ。」







「小松田さんが目の前で」







「思ったよりも深い落とし穴に落ちたので」







「引き上げるのにも時間かかっちゃいました〜」







「理由はわかったで。はよ自分のとこ行きや。」







「あれ、晴先生機嫌悪いですね。着物足りてないんですか？」







「みんな最初に思うのは同じなんだね」







＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ｼｭﾝｯ







「…………」







今、何かが横をかすっていった。







「あ、すみません晴先生！転んだ時に手裏剣飛んでっちゃいました！」







あぁ、なんだ…手裏剣か…







＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ﾊﾞﾀﾝｯ







「えぇ！？晴先生が倒れた！！？ど、土井先生ー！！！」







「(そういや雨明(こいつ)は忍者が苦手なんだった…」







「だ…大丈夫……ちょっと記憶喪失の影響でめまいが…まぁ気にせず授業しよか。







土井先生お願いします。」







「は、はぁ…」







良かった。名前は間違ってないようや。
それより、あの遅れてきた三人組はちょっと警戒しといた方がええな。

ミスで怪我したらあかんし…。

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