こういう問題じゃない【忍たま乱太郎】

アイツ ページ27

鉢屋三郎side







それは、大運動会が終わって数日がたったころ。
一時間目は下級生である一年は組の合同授業だった。

それなのに、まだ晴先生は朝礼にも現れていない。ギリギリになるまで来ないのか、チャイムがなり始める。







「コラッ…チャイム鳴っとるぞ！！早く席につきなさい！！！」







「あ、安倍先生…？」







「どうしました？機嫌悪いようですけど着物足りてないんですか？」







やや様子のおかしい晴先生がやっと登場した。







「……何してるんだ雨明(ドッペル)」







「あーいたなそんなの」







「え？まって何？なんて？」







呆気なく見破れる変装。八左ヱ門が同意すると五年で頷きはじめる。だが、一年生や先生は困惑状態。







「…はぁ、ちょっと失礼します」







「おう…？」







先生に許可をもらって、五年集合と声をかけて物陰へ。







「で、わざわざ関西の仕事を休んで何しに来たんですか雨明(ドッペル)」







「お前までドッペル呼びかいな…」







「どうせまた晴先生が心配になったとかだろ。

わはは、んっとにどうしようもねぇシスコンだなコイツ！」







八左ヱ門はとことんコイツを気に入ってないことが分かった。







「それで、晴先生とわざわざ女装してまで入れ替わって学園見学ですか？

晴先生も何をやってるんですか…」







「豆腐！晴は関係あらへんで！！

寝とるところを水と着物と一緒にトイレに封印しといたでな！！」







泣くが着物を見つけて喜ぶ晴先生がすぐに想像つくのは、慣れてしまったからだろうか。







「まぁアレは水と着物があれば三年は生きられるからいいとして…」







「晴は一般市民やぞ！二年が限界や！！

忍者共(おまえら)と違って自給自足なんか出来へん！一緒にすんやな！」







「お前ん所の化け物(いもうと)と忍者を一緒にしてません。

お前は俺の説得をな〜〜んも聞いてなかったと。」







「そ…そうやない！！







俺は晴の生徒をお前らしか知らんでな。

安心して晴を任せられるか、晴が先生としてちゃんとやっとるか偵察しに来たっちゅー訳や。







せやから頼む。今日一日晴のフリをするために協力してほしい。」

なんか色々→←罰

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す