こういう問題じゃない【忍たま乱太郎】

アレ ページ24

晴side







「どう考えてもジャンプは無理だ」







食満くんや浜くん…あ、庄左ヱ門くんもアンカーだったんだね。

みんな私を置いて登っていく。これなら雨に習っておくんだった。







「こうなったらよじ登るしかない…」







私には苦無やらの武器はない。素手だ。
怪我したら新野先生も善法寺くんも保健委員会がいる！







「あ…諦めないぞ。人間やる気を出せばなんだってでき」








「じゃあ出してもらおうじゃないですか」







＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ｻﾞｯ







「「晴先生ぇええ！！！

お前の大好きな着物だぞおおおお！！！」」







私の言葉に遮るように言ったのは三郎くん。
五年生はみんな揃って色とりどりの鮮やかな着物に身を包んだ姿でいた。

赤や黄色、水色…







『ご、五年生一同何をしているのでしょうか…？
安倍選手の応援に何やら着飾っている模様です。』







「あれは…安倍先生の着物では？」







「あぁ…確か観賞用でたくさん持ってましたね」







「着物だけで女に見えるとは思わないな…なぜ私に一声かけなかったんだ」







「山田先生…」







一年生や学年の親族も来ているのに、恥を承知で私のためにあんな格好をしてくれたんだ。







『おや？安倍選手の様子が…』







それなら私は…







＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ﾀﾞｯ







みんなの期待に応えなければ！！







＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ｸﾞｯ







＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ﾋﾟｭｰﾝｯ!!







「「マジで！？」」







「「マジでぇ！！？」」

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