アンカー ページ23
鉢屋三郎side
なんとか進み終えた兵助や八左ヱ門。
俺がアンカーとして走っていたら、きっと最後まで足止めしていただろう。
「くっ…あとは任せました!晴先生!!」
「任されました…!!!」
『な…なんと!!五年生のアンカーは国語教師の安倍晴先生!?』
晴先生がアソコに立つ前に言っていた。
「私のせいで君を走らせてあげられなかった…こうなったら私が責任取って優勝を取ってくるよ!!」
と。正直、授業でもこれに似たようなことをするから悔いはあまりないが、晴先生が久しぶりに真剣な顔をしていたからなぁ。
「「頑張れ!!晴先生!!」」
『しかし安倍選手、追いつかれたにも関わらず各学年の猛者たちと並走している!!
なんて足の早い方…驚きです!』
「!……何これ」
『ラスト障害物!
コースを遮る物は立派に作られた崖!
これを登れと言うのかぁ!?』
「(ムリだ〜〜〜!!!」
「「(ムリだーーーー!!」」
侍所は表の敵を真っ向正面から叩き潰す。鍛えるのに崖登りなんてさせられない。
晴先生が必死にジャンプしてもなんの足しにもならない。六年生の食満先輩は苦無を使って登っている。
「こ、ここまでか…」
「ひ、一つだけ策はある。禁じ手というか、最終手段だけど。山田先生に見つかれば時間がかかるから手短にするぞ。」
五年生で集まり、作戦を練る。
この高さじゃ、どの学年も苦労している。
「えぇ!?あの晴先生にそんな力があるの!?」
「勘右衛門は声がでかい。あぁ、
「しかし、勝手にすれば俺たちもタダで済むとは思わないけど…」
「兵助の言いたいことは分かる。必ず上手くいくとも限らない。それでも、俺はやる。
確かに晴先生はヘタレで泣き虫で、卑屈の癖に欲のためならあっさり自分の主義主張をなかったことにするやつだけど
それでも、俺のために責任を感じて出てくれた。
あと、お茶菓子のお礼がこれでいいならする。」
「やっす」
雷蔵そんなこと言うなって。
72人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「忍たま」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
イチゴじゃむ(プロフ) - たんぼさん» なんと!コメントの為に…!?ウレシイ( *˙x˙*)大丈夫ですよ!絡ませましょう!!笑笑更新頑張らせていただきます!! (2019年3月30日 0時) (レス) id: 842ab961ab (このIDを非表示/違反報告)
たんぼ - 私はケータイを持っておらずコメントが打てないのであああ。さんのケータイから送っているためIDが一緒になっています、、すみませんややこしくて!! (2019年3月29日 22時) (レス) id: de8812076d (このIDを非表示/違反報告)
たんぼ - 面白くて大好きですううう!!!何度も読み返してます(笑)利吉さんとの絡み欲しいです......わがまますみません!!!更新頑張ってくださいね! (2019年3月29日 22時) (レス) id: de8812076d (このIDを非表示/違反報告)
イチゴじゃむ(プロフ) - 五月七日さん» ありがとうございます!これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします!m(*_ _)m (2019年3月26日 13時) (レス) id: 842ab961ab (このIDを非表示/違反報告)
五月七日(プロフ) - 凄く面白いです大好きです!続きが気になります。応援してます!! (2019年3月26日 1時) (レス) id: 05191dc1a4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:イチゴじゃむ | 作成日時:2019年3月18日 19時