こういう問題じゃない【忍たま乱太郎】

足止め ページ22

竹谷八左ヱ門side







一番にタスキを繋ぐことは出来たが、やっぱり七松先輩は早いな。あっという間に立花仙蔵先輩へタスキを繋いでいる。







「！？…こ、これはっ」







『なんと全員の足が止まった…？







あれは…たくさんの虫？』







「なんだこの量は…！！」







「一匹ならまだしも、この量は無理だろ！！」







「うえぇ…」







『穴の中にたくさんの虫！そして一本の綱！落ちれば地獄の餌食！！

初めに渡るのは誰だぁ！』







生物委員としてこの光景は大したことない。たぶん俺だけだろうけども。

だからってこんな…







「この広さじゃ窮屈じゃないか！！」







「「そこじゃないだろ！」」







「うっ…見てられん」







「立花先輩何焙烙火矢を投げようとしてるんですか！？死んじゃうじゃないですか！！」







「それ以外にどうしろと言うんだ！」







「渡ればいいんですよ！」







これじゃあ他の学年も何をしでかすか分からない。となると、俺は皆が渡るのを見届けることになるのか！？







「あれ、八左ヱ門止まっちゃったよ」







「まさかあれ全部捕まえるきなのかな」







「え、もう八左ヱ門の部屋入れないじゃん」







気がつけば豆腐を本当に全部食べ終えた兵助が、雷蔵と三郎と応援に来てくれた。なんて心優しい友人。







「誰も虫を殺さないように見張っとけよ〜！」







「あいつ今サラッと押し付けて一人で突っ走ってったぞ」







「まっ…八左ヱ門！私も連れて行け！」







「竹谷先輩ずるいです！」







『同級生に仕事を与えると竹谷選手は軽々と障害物を突破！！

竹谷選手に続いて目を瞑って進む人が続出！
確かに私もあれは見てられません！』







たまに叫び声が聞こえ、足を滑らせたんだなと思う。







「落ちたら潰れるんじゃ！！」







「いいから走れ！！やっぱり俺こっちで良かったのか…」







俺が言わないと誰も走んねぇ…と三郎が呆れている。本当だよな、兵助ってば。(コイツも)

アンカー→←豆腐

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す