こういう問題じゃない【忍たま乱太郎】

暗闇 ページ3

晴side







どうやら、目隠しをしていた目は暗さにならしていたため、こうして暗闇でも大丈夫らしい。







「さすが、忍者って頭が捗るなぁ…」







「確かに暗闇に目が慣れているし、よく知っているグラウンドだから行進に何も問題はないと言えばないのだが…」







「何かおかしい…」







私もおかしいと思う。
けど、八左ヱ門くんや兵助くんの言うおかしいはきっと私のとは違う。







「おかしい…なんで私まで行進しているのだろう」







「それもおかしいけど…」







雷蔵くんが言うには、忍術学園の生徒よりも人数が多いことらしい。
こんなに人数もいるのに、よく足音で分かるなぁ。







三周を終えると、また明かりがつく。
各委員会が係として取り組んだり、一つ目の競技に参加する人は準備体操をしたり。







「勘右衛門くん、あれは誰の保護者ですか？」







「あれは誰の保護者でもありませんよ。







ドクタケ城の木野小次郎竹高と稗田八方斎率いるドクタケ忍者隊。

その隣は忍術学園とは仲のいい茶乱網武城の茶乱網武御一行。

その横が、タソガレドキ城の黄昏甚兵衛と雑渡昆奈門率いるタソガレドキ忍者です。」







「ご丁寧な説明ありがとう。

って、大丈夫なの！？確かドクタケとかタソガレドキは危ないって聞いたよ！？」







「晴先生クジ引き見たでしょう？ゲストですよ。あの方達にはゲスト忍者として参加してもらうんです。」







私よりも教師に向いてそうだね勘右衛門くん。







「では、プログラム第一！学年混合アヒルさんレース！出場選手は入場門に集合！

なお、選手はクジ引きによって決定済みである！」







『では、第一競技会場です。アナウンスは私、くノ一教室のユキです！

Aコース、一年アンド六年組
Bコース、五年アンド二年組
Cコース、四年アンド三年組
Dコース、ゲスト忍者組！』







競技内容は、上級生がアヒルの被り物をして、下級生がそれを引っ張っていくらしい。

面白そうだなぁ。







「……あ、饅頭(まんじゅう)買ってこないと」







「明日にしなさい。こんな暗闇で買ってこいなんて言うほど、学園長は鬼ではありませんよ。」







「だよね。兵助くん頑張れー。」

レース→←入場門

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す