こういう問題じゃない【忍たま乱太郎】

許可 ページ20

晴side







「捻挫くらいなら競技に出られます！」







「馬鹿、悪化したらどうする！」







三郎くんの無茶振りに土井先生が怒鳴る。あれ、コレって私の仕事だったのかも。







「安倍先生、競技って…」







「障害物です。各学年から三人出場で、アンカーに三郎くんが選ばれてるんです。」







「うーん、さすがにそれは許可できないなぁ」







新野先生が言うなら、三郎くんが出場出来ないことが確実。出てしまえば今後の授業で支障が出てしまい、後遺症なんて残ってしまったら大変だ。







「土井先生は自分のクラスへ戻って大丈夫ですよ。五年生は…私の担当なので。」







「……分かりました。それでは安倍先生、ここはお任せします。」







やや心配そうな顔をされたが、すぐに笑顔でよろしくと任される。よし。







「ねぇ！！お願いがあるんだ…！」







「安倍先生、三郎くんは出れませんよ？」







「違いますよ新野先生！？わ、私だってそんな無茶なことさせません！」







五年生が揃っている今だから、言う必要があるんだ。保健委員会は救護班として出ないと聞いたから大丈夫。







『さぁ次はいよいよ学年対抗の最終種目、障害物競走です！

第一走者の学年たちが入場してきました！』







最後のせいか、いちばんの盛り上がりを感じる最終競技。ユキちゃんの司会により、開始である報告。







「皆よろしくお願いします！！」







「「おー！」」







五年生で掛け声を合わせ、収集場へ。一人目は確か兵助くんだったよね！
自信はあまり持てないが…頑張ろう！！

豆腐→←怪我

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す