こういう問題じゃない【忍たま乱太郎】

悪徳商法 ページ16

晴side







数々の競技を終えた生徒達。現在、休憩時。
ちなみに次で最終競技『忍者による障害物リレー』である。学年対抗で、教師もでることが可能。







「うーん、やっぱり一年生が有利だなぁ」







「人数がいる分追加点も多いですからね」







三郎くんと得点板を見ながらそんなことを呟く。
今では一年生が一位を独占。五年生は下から数えた方が早いという順位。無念。







「…安倍先生、準備は終わったんですか？」







「あ、土井先生忘れてました！！」







「ついでに鉢屋三郎も着いてってやれ。安倍先生だけじゃ失敗しかねないからな。」







「えぇ…雷蔵なら喜んで手伝いますけど」







「三郎くん行こうー！」







三郎くんを無理やり連れていくように引っ張っていき、用具庫へ。高い位置のものを取るため、ハシゴを登る。三郎くんが慌てて支えに来てくれた。







「ありがとう。付き合わせちゃってごめんね三郎くん。」







「無理矢理でしたもんね。いいから道具取ってさっさと降りてください。」







「降りたところでぶったりしない？」







「ぶつから降りてこいって言ってるんですよ」







なんてこった。







「ヒィ〜ッ堪忍〜」







「冗談も通じないですね…

けど、俺もうすぐ最後の競技に出るんですからね。まさかそれも忘れてましたか？」







「そんなことないよ！最後の締めだよ！

本来、学級委員長委員会は審判なのにでるんだもんね！！」







「そうですよ。これでもアンカーなんですから、最下位になったら晴先生の所為ですからね。」







「大丈夫だよ！三郎くんもいるんだし」







「ずいぶん信頼されていることで」







「そりゃそうだよ。私が君を信じない訳ないじゃん。」







リレーには三郎くんの他に、兵助くんと八左ヱ門くんが出場。勝てる自信しかないね！







「そうか、だったらこの壺(つぼ)を五十万で買えば幸せになりますよ」







「どさくさにまぎれて謎の壺を売りつけようとしないでよ！！！

もう〜とんだ悪徳商法だよ〜







で、いつまでに振り込めばいいの？」







「晴先生、マジで曲者に気をつけてくださいよ」

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