こういう問題じゃない【忍たま乱太郎】

条件 ページ12

晴side







「それで、君の名はなんという」







「あ、えっと安倍晴です。これでも立派な素敵な教師です！」







「あー自分で素敵って言っちゃいましたね」







「だって誰も言ってくれないから…」







彼は雑渡昆奈門さん。タソガレドキ忍者の組頭さん。強い人。包帯だらけの人。







「………小さい子が、お好きなんですか？」







そんな人の胡座の上に座るのは、伏木蔵くん。







「そういう訳では無い。あらぬ誤解をしないでくれ。」







「はーい」







「安倍先生、か…どこかで聞いたことある名だ」







「まあ、安倍なんてどこにでもいますし」







「そういうことじゃない。君は何の教師だ。本当に忍者か？」







「こなもんさん、晴先生は忍者ではありませんよ」







「晴先生は国語の教師をしてるんです！」







「…ただの一般教師が、忍術学園に……学園長が許したのか？」







「うーん、そういうことです…」







「刀を所持しいてる人が一般とは思わないがな」







さすが年長さん。分かってらっしゃる。
ですよね、と苦笑い。乱太郎くんと伏木蔵くんはまだ分からない。というか、まだ言ってないんだっけな…。







「これでも、元侍所な者で…」







「侍所…って、何ですか？」







「悪いやつを懲らしめるんだよ」







「「へ〜こなもんさん、捕まっちゃうんですか？」」







「捕まえないよ！？それに、元だから今はしてないから！

あと、忍者は悪いやつなんて思ってる人なんて…そんないないし…」







雨のことがパッと頭に浮かんだが、三郎くんとの一件で少しはマシになったと思うけど…心配だ。

こんなことを話していると、選手の立花くんや兵助くんが先に乱定剣のところへ。







「あの、乱定剣って何ですか？」







「あ、いばってるさん」







不思議な名前だ。さっきもカピバラさんって人がいたし。







「僕知ってまーす。







一、眼鏡を掛けていること。二、顔にソバカスがあること。三、髪がふわふわで髷が結えないこと。四、足が早いこと。五、絵が上手なこと。」







「それは乱太郎の条件だ」







「略して、乱条件！」







「そんな呑気な…」

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