そういう問題じゃない【忍たま乱太郎】

くノ一 ページ30

晴side







「「安倍晴先生！」」







「あ、くノ一さんだ」







最近、くノ一教室のユキちゃん、トモミちゃん、おシゲちゃんが話しかけてくれる。
きっと山本シナ先生が紹介してくれたんだろう。







「…あ！私服だ！！わ〜良いなぁ〜！！」







「山本シナ先生に教えて貰ったんですよ！」







「安倍先生はこういう着物、好きなんですよね！」







「どうでしゅか〜？」







「ぐぅ…好き」







三人は女の子らしい可愛い着物に身を包んでいる。
普段のくノ一の格好も好きだが、この方が魅力が出てるよ。







「君ら三人くらいしかまともに話せなくて…くノ一教室にはよく遊びに行くんだけど、陰から見てるだけだからなぁ」







「変態みたいなことは控えてくださいね？」







「バッサリ言ったねユキちゃん」







けど、ぜひ私の集めた着物も来てみて欲しいな。
山本シナ先生と一緒に。







「……」







「……安倍先生？」







「そんなに真剣に見なくても…」







「いや、ちゃんと記憶しないと…」







「「あはは…」」







なんてことをしていると、どこから現れたのか…







「はーい安倍先生回収しまーす」







「ぎゃ！？」







「すみませんくノ一教室の皆さん」







「えぇ！？鉢屋くん尾浜くん！？何でここに！？」







尾浜くんと鉢屋くん。
首根っこを捕まれ、そのまま引きずられる。
またねと手を振ってくれた三人に、私も小さく振り返した。







「今日何かあったのー？」







「委員会と言ったでしょう。

てっきりもう居るのかと思いましたが…何くノ一教室の子達に舞い上がってるんですか。」







「うぅ…ごめんよ鉢屋くん。けど、あの着物は欲しいなぁ…学園長先生、給料と一緒にくれないかなぁ。」







「「無理ですね」」

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