不幸 ページ27
晴side
「はい、度胸がないから」
「え、見てて哀れだからじゃないの?」
「いや、不幸がうつるからじゃ…」
「えぇ…弱そうとかじゃなくて?」
「ッおーい!早速悪口大会じゃん!!」
上から順に久々知くん、竹谷くん、不破くん、尾浜くん。専ら私のことを貶すことしかしていない。
「どれも的を得ているが……六年、分かるか」
それでも進める山田先生。
私のメンタルはズタボロだ。
「はい…尋問してもなにも情報を持っていないくらいの下っ端である可能性があるからでは」
「立花、正解だ。
加えて言うと、安倍先生には言いふらす相手がいない。
我々が瀕死の状態に追い詰めても助かったとする。その後、人付き合いの悪い安倍先生は誰にも言うことなく治療して終わる。あの城この城と、強さを広められないのが難点だ。
それが、安倍先生を狙わない理由だ。」
なんだろう。狙われないのは嬉しいが、理由がまったく嬉しくない。
「それじゃあ各自、罠を仕掛けること!
もし見つかったら先生を呼べ!!安倍先生でも少しは役に立つかもしれん!!」
「山田先生、一言余計です…」
さてと、私は見回りかなとうろうろ歩く。
どこからかいけいけどんどーん!と聞こえるが、隠れる気は感じられない堂々とする七松くん。
「……抜刀だけしとこう」
山田先生もどこかへ忍んでいる。
私にはそういうことは出来ないから、七松くんのように堂々としよう。
「あの〜もしかして、新しく忍術学園に入った人ですか?」
「わ、もう噂がそこまで広く…そうですよ!」
「そうですか、ありがとうございます〜」
「いえいえ〜」
赤いサングラスをかけたおじさん。
よく見れば、忍者の格好をしている。
この人も忍術になりたい人かぁ…人気だなぁ。
なんて呑気に考えていると、背後から飛んでくるものに察して軽く身を避ける。
「あれぇ…なんか飛んできたと思ったんだけどなぁ……気のせいかな。」
サングラスの男は何故か腰を抜かしているが、どうしたんだろうか。
「(顔面ギリギリにきやがった!アイツら、俺のいることも忘れてんのかよ!?つーかよく見りゃこの女何で抜刀してんだ!?………護身用か?」
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イチゴじゃむ(プロフ) - アニメ大好き人間さん» 自分も大好きな2つ混ぜて楽しんでます笑!ありがとうございます!(^ω^) (2019年3月15日 0時) (レス) id: 842ab961ab (このIDを非表示/違反報告)
アニメ大好き人間 - まじで2つとも好きなアニメ,漫画なのでめっちゃ嬉しいです!それにとても面白かったです!更新楽しみに待ってますね! (2019年3月14日 23時) (レス) id: 1eb99a50d4 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴじゃむ(プロフ) - あああ。さん» そう言って頂けるととても嬉しいです!ありがとうございます!(^ω^) (2019年3月14日 15時) (レス) id: 842ab961ab (このIDを非表示/違反報告)
あああ。 - 面白くてめっちゃ好きです。。いつも楽しく見させて頂いてます!!!無理せず更新頑張ってください! (2019年3月14日 15時) (レス) id: de8812076d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イチゴじゃむ | 作成日時:2019年3月12日 13時