そういう質問じゃない【忍たま乱太郎】

危機感 ページ11

No side







「えーっと…漢字忘れた……晴先生の教科書に載ってるかな」







『きり丸…！お前に"調べる"ということが出来たのかッ！！』







『きり丸くんを何だと思ってるんですか？』







だがきり丸は、「あれ？ない」と呟くと適当に放ってある本を手に取る。







『……いや、あれは教科書じゃない！きり丸の集めた求人貼り紙の冊子だ！！』







『え、すご…』







「時給はここが一番高いな…けど難しそうだ」







『『関係ねぇ！！』』







「はっ」







きり丸の目に入ったのは

【宿題のお手伝い お小遣い稼ぎにでも！！マジ求む！！てか助けて！！

まかない〇】

と、書かれた求人だった。あちこちから集めてきたものだから内容なんて見ていなかったが、こういうやり方で宿題を終わらせる奴がいることに内心驚く。







そして、自分も宿題をしなければならないことに気づく。







「宿題やるんだった…」







『良かった。危機感を取り戻したようだ。







それより誰だあの求人出したヤツは。』







『知りませんけどあれ子供ですよね。お母さんが近所に噂したくない息子ですよきっと。』







『晴さんの例えが下手過ぎて分かりません』







『けど結局、漢字を調べるの忘れてますね』







『………あ』

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