オーマガトキ城 ページ40
No side
「
オーマガトキの城兵は周りはる池に現れた鴨に興奮する。
囮の鴨と知らずに。
「なんだその囮は!?」
「そっくり〜」
厚着太逸、平滝夜叉丸、神崎左門。
囮の鴨を使って城兵の気を引き、その間に山田利吉、立花仙蔵が中に潜入するのだった。
遊び心が出たのか、その鴨は厚着そっくりに作られた。池草から顔を覗かせた囮の鴨に鉄砲がいくつも放たれ、厚着は複雑な顔をする。
「俺のが当たったぞ!」
「あの小僧に拾いに行かせよう!」
潜入した二人はその会話を聞き、城兵が拾いに行けば作戦がバレてしまうが"小僧"という言葉に疑問を感じた。
オーマガトキの笠を被ったその小僧は、池に浮かぶ鴨に近づいていく。
身を隠す三人。
「ありゃ?カモじゃない…ブキミな人形だ。」
「!…喜三太!?」
「はにゃ〜?」
厚着は聞き覚えのある声に名を呼び姿を出すと、返ってきたのは緩い返事。山村喜三太、探していた者だった。
「厚着先生!」
「喜三太じゃないか…!」
利吉と仙蔵もみんなの元へ合流し、喜三太が怪我をしていないことに安心する。
「こんなところで何をしている?」
「今、城兵が打ったかもを拾ってこいと言われて…」
「何にしても良かった。私たちと一緒に帰ろう。」
「……それが、出来ないんです」
仙蔵の誘いを断り、喜三太は俯く。厚着は宿題ならもういいと慰めるが…
「いえ……
僕のナメクジさんたちが人質に…!!あ、ナメクジだからナメ質かな?
というわけで、ナメクジさん達を助けないと帰れないんです!分かってください…!」
「大丈夫…わたし達がナメクジを取り返してやるから一緒に帰ろう…」
仙蔵は絞るように声を出し、喜三太は嬉しそうに笑う。
「喜三太、ついでに夏休みの宿題と済ませちゃおうか」
「ほぇ…?」
だが先程、厚着に宿題はもういいと言われたばかりの喜三太にとって、そう言った利吉の言葉に喜三太は首をかしげたのだった。
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イチゴじゃむ(プロフ) - 擂さん» わわわ嬉しいです!!ありがとうございます!!(*´-`*) (2019年9月12日 21時) (レス) id: 842ab961ab (このIDを非表示/違反報告)
擂 - 映画の話嬉しいです!この小説大好きです! (2019年9月11日 17時) (レス) id: dbb2f34f73 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴじゃむ(プロフ) - あああ。さん» ありがとうございます!笑了解しました!(^ω^) (2019年7月14日 9時) (レス) id: 842ab961ab (このIDを非表示/違反報告)
あああ。 - 続編おめでとうございます!!もう保健委員会の喜びの舞踊りました、、、リクエストなのですが、久しぶりに鉢屋三郎との絡みが欲しいです!!一生応援し続けます.........! (2019年7月14日 0時) (レス) id: de8812076d (このIDを非表示/違反報告)
イチゴじゃむ(プロフ) - 棒人間さん» 了解しました!番外編の方で作らせていただきます!ありがとうございます(^ω^) (2019年7月12日 23時) (レス) id: 842ab961ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イチゴじゃむ | 作成日時:2019年7月10日 21時