そういう質問じゃない【忍たま乱太郎】

よく出来ました ページ29

晴side







どうやら、言葉足らずな雨ですらも理解してしまった。うーん。







「初めから全部まとめてよーく考えてごらん」







「宿題をやれなくて」







「学校に来られない子の気持ちが…」







「分かってない！」







きり丸くん、しんベヱくん、乱太郎くん。それ初めすぎじゃない？







「大前提として、手潟さんの様子から考えるとオーマガトキ城主、大間賀時曲時は人望がなく領地から税金が取れない。

増して、園田村のように村々は惣(そう)という自治組織を作って領主に対抗するようになってきている。」







庄左ヱ門くんさすがです。まとめ方がとても上手いです。土井先生も嬉しそうです。







すると、







「あ！？分かったぁ！！」







きり丸くんが声を荒らげて立ち上がる。







「どっちもやる気がないこの戦！オーマガとタソガレは実はグルだったんだ！！」







なるほど、グルか。

そこでやっと私も理解することが出来ました。戦だから、グルなんて考えが思いつかなかったよ。







「タソガレドキが攻め込んでくるぞー！と噂を広めれば、自分たちの安全を保証してほしいオーマガ領の村々はかばいの制札欲しさに、なりふり構わず銭や兵糧をタソガレ軍に差し出す！！」







きり丸くんの説明に金吾くん、兵太夫くんが納得する。







「そうか！それがグルだったとしたら…！」







「タソガレ側はどっさり受け取った金品の一部を、オーマガに渡すに違いない！！」







そして







「俺が貰いたかったぁぁあ！！！」







涙を流し全てを台無しにするきり丸くん。ずっと目が銭になっているもんね。







「たいへんよく出来ました」







「よく出来ましたぁあ！！！」







「そんなに？」







「泣くほど？」







生徒を褒める先生方。土井先生も涙を流して喜ぶ姿に、三治郎くんも乱太郎くんが呆れる。いやいや、それなら勉強頑張ろうね。

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