政略結婚の果てに・・・(ジャン)2 (ページ9)

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同期としてページ9

ウルト「なんだ？３人揃って」

A「これ」

私達は一つずつ手紙をウルトに渡す

ウルト「･･･これは？」

ナツキ「遺書･･･的なもんだ」

ユナ「私達に何かあれば渡して欲しいの」

そう
私達はそれぞれ手紙を書いた

ウルト「お前ら･･･どういう事だ？」

ナツキ「んな顔すんなよ！死ぬって決まったわけじゃないんだ」

ユナ「もしもの時の為よ、私達が3日後帰ってこなければ･･･」

もしもなんて考えたくないけど

ウルト「Aなら分かるがお前達もなんて笑
･･･分かった」

しばらく沈黙が続く

ナツキ「中身みんなよ？」

ウルト「誰が見るか！」

ったく
何ていいながら心配そうに見るウルトは
団長としての顔ではなく、同期の顔だった

私達は部屋を出る

ナツキ「なんつーか」

A「言葉に出来ないよね」

こんな任務初めてじゃない
私達は行きたくないなんて思っていた

ユナ「大切なものが出来るのも考えものね」

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(ウルト)

3日経っても帰ってこなければ･･･
ったくこんなもん渡しやがって

今までこんな任務何回もあったってのに
何弱気になってんだか

そんなけ本気でって事か

政略結婚･･･
上が納得すれば流れて戻す事ができ兵士を減らさなくて済む
あいつらなら本気で惚れることは無いだろうと思って選んだはずだったんだが
団長としては誤算、同期としてはうれしく思う

ウルト「･･･生きて帰ってこい」

これがガルーナでの最後の任務になるだろう
終われば正式に結婚してあっちの兵士になる
今まで辛いこと、厳しいことを任せてきた

生きて帰ってきて幸せに暮らしてくれ

これは団長としてじゃなく同期としての願いだ