政略結婚の果てに・・・(ジャン)2 (ページ39)

今日:12 hit、昨日:16 hit、合計:15,313 hit

結婚式2 ページ39

(ジャン)

ついにこの日が来た
緊張がやばい
壁外調査より緊張してっかもしれねぇ

「花嫁入場です！盛大な拍手でお迎えください」

プーと1歩1歩ゆっくりと俺に近づいてくる
純白のドレスのAはいつもより天使に見える

･･･何泣きそうな顔してやがる
母ちゃんの写真を撮りまくっている音も聞こえる

俺の所まで来てなかなかプーから離れなかったのは流石に焦った
無理矢理手を引いてやろうかとか色々考えちまったじゃねぇかよ

誓いの言葉を終え
俺は緊張とは違うソワソワ感が出てくる

「ここで新郎からのサプライズです」

きたっ！

A「？」

不思議そうな顔をして俺をみてくるA

無言のまま俺達の歩いてきた道に目線を送る

やっぱりプーは人の言葉をよく理解できる賢いやつだ･･･
プーに任せて正解だな

プーは小さい木のカゴを加えてこっちに近づいてくる
俺はプーからカゴを受け取り、頭をなでる

「新郎から結婚指輪の贈り物です！」

A「！？･･･っ」

あいつは涙を流し微笑んだ

「結婚指輪には永遠に途切れることのない愛情の意味があり、新婦の街では結婚式の時にお互いの指にはめ合いその誓を固く結ぶ習慣があるそうで
新郎は今日という日を素晴らしい物にするためにこっそりとご用意されていました
指輪を運んでくる役は新婦のかけがえの無い家族であるプーちゃんに是非ということで･･･」

その言葉を聞いた参列者から大きな拍手が送られる

なんつーか･･･照れてきた

「それでは指輪の交換です」

A「ありがとうジャン君･･･私とっても幸せだよ」

そういいながら俺の指に指輪をはめる

その後誓いのキスをし
式場の外へ出る

ジャン母「せっかくなんだ、みんなで記念撮影しようじゃないかい！」

母ちゃんの提案にみんなが賛同した

「では、撮らせていただきます！」

ベルトルト達の結婚式の時も撮ったから２回目となると式場の奴は慣れた様に声をかける

パシャ