結婚式１ ページ37
ついに結婚式だ･･･
ツン
A「緊張してるの分かる？」
ブルル！
普通にしてたつもりだったんだけど･･･プーにはお見通しだ
「花嫁入場です！盛大な拍手でお迎えください」
きたっ！
私は左手にブーケを持ち、右手をプーの首元に添える
扉がゆっくり開き
私とプーは1歩1歩ゆっくりとジャン君の元へ向かう
何でだろう
プーとの想い出が蘇ってきて、既に泣きそう
親を早くに亡くして、同じ兵士の道へ進んだけど家族と呼べる人が居なくって
入団初日に家族と別れを惜しんでる周りの同期たちが凄く羨ましくて、泣きそうになってた時に子馬のプーと出会った
そこから本当の家族の様に楽しい事も、お互いの成長も喜びあって、辛い時もしんどい時もプーはずっと私の側にいてくれたんだ
私の話をジッと聞いてくれて、励ましてくれたり･･･怒ってくれたり
馬と人とかじゃなく、プーとは心の底から信頼しあって共に大きくなって
そんなプーとこうやって結婚式に出られるなんて
それだけでも嬉しいのに
きっと私の人生の中で2度と出会わないであろうかけがえの無い愛する人と結婚できて
この世で1番幸せなんじゃないだろうか･･･
あぁ･･･もう着いてしまった
別に離れ離れになる訳じゃないのに
私はなかなかプーから手を離せないでいた
プー今までありがとう、こんな私をずっと近くで見守ってくれて･･･これからもずっと宜しくね
なんて考えてたら
プーが鼻で背中を押しくれ、私はジャン君の元へ行った
そんな私とプーを見て
同期達は涙を流していた
私達はゆっくり1歩1歩前へ進んでいく
私はプーが泣いてるのは知らなかった
1歩･･･また1歩
そしてようやく牧師の元へたどり着く
「健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか」
私達は声を揃えて
誓います
と言った
「ここで新郎からのサプライズです」
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黒猫(プロフ) - 初コメ失礼します！すっっっっごく面白いです！更新頑張ってください！！ (2017年5月31日 19時) (
レス) id: ad5c97c8dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆんころ | 作成日時：2017年5月27日 21時
