政略結婚の果てに・・・(ジャン)2 (ページ4)

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なんだあの男はページ4

(ジャン)

部屋に戻ってくる様子がねぇ
晩飯も食べれないのか･･･？

バンッ！

(ジャン)「うお！？なんだ！」

静かな部屋に
勢いよく空いたドアの音に俺はかなり驚いた

A「はぁ･･･はぁ･･･ジャン君ご飯食べた？」

(ジャン)「食べてねぇけど･･･」

A「良かった～一緒に食べよう！」

俺と晩飯食べる為に走ってきたのか？
だとしたら凄く嬉しい

(ジャン)「お前･･･その為に走ってきたのか？」

A「うん！一緒に食べたくて･･･っ」

そんな事言われたら抱きしめちまうだろ

(ジャン)「んな可愛い事言うなよ･･･嬉しいだろーが」

しばらく堪能していたかったが

グゥゥゥ

あいつのお腹は待ってはくれないらしい

(ジャン)「相変わらずなお腹だな笑行くか」

～食堂～

A「はぁやっとご飯だぁ･･･いただきます！」

昼飯とは違って美味いと感じる

(ジャン)「なぁお前毎日こんな感じか？」

A「そうだね～明日からもっと忙しくなるよ？」

もっとってマジかよ･･･

A「この後ミーティングあるから多分寝るの日付変わっちゃうと思う･･･先に寝ててね」

この後も仕事あんのかよ

(ジャン)「ゆっくり出来ると思ったんだけどな･･･」

A「ごめんね、万年兵士不足だからやる事いっぱいなの」

仕方ねぇけど･･･やっぱり寂しい

(ジャン)「仕方ねぇよな･･･」

けどこんな激務でこいつは大丈夫なのか？

(ジャン)「しんどくねぇのか？」

A「慣れっこだよ！明日からジャン君ここの訓練するんでしょ？･･･頑張ってね」

(ジャン)「そんなにしんどいのか？」

A「明日になれば分かるよ、覚悟しといて」

何か一気に不安になってきた

もう飯が終わっちまった

A「じゃぁそろそろミーティング行くね」

(ジャン)「なるべく早く戻ってこいよ」

そう言って分かれた
すると後ろから

ケフィア「Aさん！一緒に行きましょう！」

あいつの名前が聞こえて来て
振り返った

･･･誰だあの男
馴れ馴れしくしやがって

A「ちょっと！急に腕引っ張らないでよ！びっくりしたじゃん笑」

ケフィア「Aさん見えたんでつい･･･ほら！早く行きましょう！」

A「そんなに急がなくても大丈夫だよ笑」

あいつに触るんじゃねぇ

なんなんだ！あの男は！

俺はイライラしながら部屋に戻った