政略結婚の果てに・・・(ジャン)2 (ページ20)

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託された手紙ページ20

(ジャン)

ウルト「どうした？3人揃って」

リヴァイ「単刀直入に聞く、3人は今どこにいる」

ウルト「･･･バレたか」

何がバレたかだ！
このやろ･･･っ

ベルトルト「何故3人だけで行かせたんですか！？」

ウルト「･･･今3人は古城調査に出ている
俺も行かせたくなかった」

リヴァイ「･･･なら何で」

ウルト「あいつらが決めたんだ、俺もあいつらの口から聞いた」

あいつらが決めた･･･なんでだ
なんでなんだよA

(ジャン)「なんで･･･」

ウルト「ここの兵士として最後の任務だから･･･だそうだ」

また兵士としての責任かよ
なんでそこまで縛られんだよ
行きたくなかったのによ

ベルトルト「３人の状況は分かってるんですか」

ウルト「･･･通信機能が使われている
バラバラになってしまったということだろう
先程も使われたみたいだ、今の所3人は無事だ」

(ジャン)「内容は聞いてない･･･のですか」

ウルト「壁外に行ってる者にしか繋がらない仕組みなんだ･･･」

ベルトルト「ナツキは･･･ナツキは何か言ってなかったんですか」

ウルト「･･･そうだな･･･明日帰ってこなければって約束だったが」

ウルト団長は3通の手紙を机から出した

リヴァイ「それは･･･？」

ウルト「3人からの手紙だ、3日過ぎても帰ってこなかったら渡して欲しいと託されていた」

あいつからの手紙を受け取った

ウルト「･･･あいつらなら本気で惚れないと思って選んだんだが」

ベルトルト「えっ」

ウルト「政略結婚は言わば監視する為の口実だったんだ、上が納得すれば政略結婚は流れあいつらを戻すことができる
そう考えていたんだが･･･本気になっちまったみたいだな」

ベルトルトは初めて聞いたという顔をしている
あいつの言ってた事は本当だったんだな

ウルト「本当に政略結婚が流れた時、あいつらがどっちを選ぶか分からんが
もし、もしお前らを選んだらよろしく頼む･･･幸せにしてやって欲しい」

辛そうな顔をみて俺達は何もいえず
部屋を出るしかなかった