政略結婚の果てに・・・(ジャン)2 (ページ2)

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1人の時間ページ2

(ジャン)

あいつの街に一緒に帰れたのが嬉しかった
しかしガルーナは本当に文明が進んでやがる
電気ってもんがあって夜でも明るいらしい

あいつは仕事に行っちまった
今日は俺の予定は無い
明日からガルーナの訓練を体験するらしいが

しっかしこの部屋何にもねぇな
机、ベッド、クローゼット、本棚、ソファしかねぇ
壁内での俺達の部屋には一緒に街へ行った時に買ったぬいぐるみやら、花やら色々置いてあるんだがな

あいつは当分帰ってこねぇのかな

何気無しに窓の外をみる
･･･訓練してんのか

そこに見慣れた姿を見つけた

(ジャン)「いっちょ前に教えてやがる」

兵士に一生懸命何かを教えてる姿は何とも可愛い

けどよ
いくら仕方ねぇつっても、男に引っ付きすぎやしないか？
離れてくれ頼むから

しっかし今日ぐらい休ませてやればいいのに
一緒街にいきたかったなぁ

まぁ休みがねぇ訳じゃねぇだろ
街に行くのはしばらくおあずけか

俺は訓練が終わるまでジッとあいつの姿を見ていた
終始俺の心は穏やかではなかった

終わった頃には昼飯時だ

食堂にでも行くか

部屋に案内される時に、ちゃっかり食堂を教えていったあいつは流石だと思った

(ジャン)「っとここだっけか？」

俺は扉を開ける

昼飯時もあって結構混んでいる
適当に席をとって飯を取りに行く

あいつのいない飯なんて久しぶりだな･･･

不味くはないが、あの訓練を見たからか、1人だからなのか
食っても減らねぇ感じがした

一緒に食べてる時は一瞬で無くなっちまうのに･･･

離れてから数時間しか経ってねぇのに
明らかあいつ不足だ
会いてぇな･･･

同期達は訓練兵の所にいっちまったから
話す相手もいねぇし

あいつと出会う前は1人でも平気だったんだけどな

(ジャン)「はぁ･･･」

俺はまだまだ残っている昼飯を見てため息が出た

晩飯は一緒に食えるよな