新商品 ページ38
うらたぬきside
魔王の間から食堂へ移ると、それはもう豪華に飾られていた
いや、実際にやってる所見てたんだけどな
こう……改めて見るとな……うん
これをA自らやったことを知る俺らは苦笑いだけど、
天月と獣人の奴は目を輝かせていた
長いテーブルにはこれまた豪勢な食事が並び、寂しさを感じない
銀食器が用意された座席は全部で11席
これはもしかしたら騒がしいことになりそうだ
言われるがままに適当に席につくと、1番上座にいるAが立ち上がった
A「せっかくの機会、立場を気にせず話しましょう。お口に合うといいのだけれど……とりあえず食べましょうか」
Aはそう言うと、ぱちぱちと音を立てる半透明の液体が入ったグラスを手に取った
それの後に続き、luz達もそれぞれのグラスを掲げる
俺らも彼らを倣い、ジュースというこれまた贅沢品の入ったグラスを持ち上げた
全員がグラスを上げたのを見ると、Aは口元へ近づけクイッと飲んだ
それはluzたちも同じだ
きっと魔物の文化なのだろう
一口飲むとAは座り、銀食器を手にし前菜を口へ運んだ
そらる「わぁ。すごい瑞々しい」
まふまふ「んん!美味しいですね!ほら!うらたさんも食べてみてください!」
美味しいですよ!と瞳を輝かせるまふまふ
そんな時、扉が開きセンラが戻ってきた
センラ「なんやもう食べてん?人走らせといて呑気ですね」
入ってくるなりそう毒づくとAの横まで歩いてきた
伝達完了と経費が落ちたこと、それから1枚の紙をAへ渡し志麻の隣に座った
渡された紙に目を通すA、その途中でこれは?と口を開いた
センラ「食べlogの新作だそうです。部屋の前にいて入りずらそうやったんで代わりに」
センラはそう言うと、慣れた手つきでAの方へグラスを掲げ、クイッと飲んだ
A「へぇ、いいじゃない。試作品はあるのかしら」
志麻「用意させるか?」
A「そうね。飲みたい人いる?ツルツルしててもちもちしてる黒い物体なんだけど」
そらる「飲みたい」
まふまふ「ちょ、そらるさん!相変わらず冒険的ですね!」
96猫「わしも飲みたーい!」
天月「じゃ、僕もー!」
うらた「ちなみにソレの名前ってなんて言うの?」
A「名前?名前は…………タピオカだって」
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三歩止 - しずかさん» ありがとうございます!嬉しいです!もうすぐ続編に行くので読んで下さると光栄です! (2019年8月28日 22時) (レス) id: 7b39290272 (このIDを非表示/違反報告)
しずか - このお話、私のタイプどストライクです!!魔王の性格とか私の求めていたものです!!愛読させていただきます。 (2019年8月23日 17時) (レス) id: ef7732b81a (このIDを非表示/違反報告)
三歩止 - フランさん» そう言って貰えると嬉しいです!新作は特に言うこともなかったので1番最後に付け足してみました……! (2019年7月15日 19時) (レス) id: 7b39290272 (このIDを非表示/違反報告)
三歩止 - さくさん» ありがとうございます!時間見つけ次第更新していきたいと思います! (2019年7月15日 19時) (レス) id: 7b39290272 (このIDを非表示/違反報告)
フラン(プロフ) - この作品面白くて凄く好きです……!後新作の報告とかを1ページ使わずに下にちょこんと乗せている所も好きです() (2019年7月12日 0時) (レス) id: 24d7937625 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:武蔵野 三歩止(ムサシノ ミホト) | 作者ホームページ:なし
作成日時:2019年2月27日 18時