急すぎない？ ページ26
そらるside
「通行証を持つ人間を確認しました」
大魔王と会ってから数日後の朝
そろってAのいる魔王の間に向かっていた
そして、部屋に入ろうとしたときにその言葉が聞こえた
つい出来心で盗み聞きをしようとしたけど
あっけなく扉が開かれた
そうだった
ここの扉は自動という名のボーンズだった
仕方なく部屋の中へと入ると
玉座に座るAとその前で
片膝をついているハーピーの姿があった
そらる「すごい。魔王みたい」
まふまふ「そらるさん、そらるさん。魔王みたい、じゃなくて魔王なんですよ？」
一応、なんて、余計なことまで付け加えるまふまふ
まったく失礼なやつだな
うらた「ブーメランだよ。そらるさん。オブラートに包まないと」
A「……聞こえてるからね。ハーピー、貴女とゴーレム2体でお迎えいってきて」
Aがそう言うとハーピーはただ了承の意を示し
翼を広げて飛び去って行った
綺麗な人だった。
A「私が仕事してるのがそんなに珍しいですかぁ？」
好き勝手言ってくれちゃって……と頬を膨らませるA
本人は本気で拗ねているようだけど……
かわいいんだよな……
センラ「珍しいもなにも、普段があれですからね」
どこからともなく現れたセンラくん
皮肉を言いながらも湯呑をAに手渡し
嘘みたいな爽やかな笑顔で俺たちに朝の挨拶を述べた
A「どうやら来たみたい」
坂田「きたって？」
まふまふ「もしかして」
A「王子さま」
センラ「きしょ」
A「だまれ」
王子がきたって……
ほんとにきたんだ……
あの王様も随分度胸あるな
自分の孫……いつかは王になるやつにちょっと魔王城行ってこいなんて
普通言わないよね？
……あれ？
そういえば王子の父親は……？
まふまふ「そらるさ〜ん！ご飯行きますよ〜！！」
そらる「え？あ、うん」
坂田「じゃ、先行ってるね。Aちゃん」
うらた「早く来ねぇと坂田が全部食うからな」
A「それは勘弁して。空腹で王子さま迎えるなんてごめんよ」
センラ「俺とのお話が終わり次第連れてきますね〜」
笑顔のセンラくんといつになくめんどくさそうな顔をしたAを置いて
俺たちは部屋を出た
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三歩止 - しずかさん» ありがとうございます！嬉しいです！もうすぐ続編に行くので読んで下さると光栄です！ (2019年8月28日 22時) (
レス) id: 7b39290272 (このIDを非表示/違反報告)
しずか - このお話、私のタイプどストライクです!!魔王の性格とか私の求めていたものです!!愛読させていただきます。 (2019年8月23日 17時) (レス) id: ef7732b81a (このIDを非表示/違反報告)
三歩止 - フランさん» そう言って貰えると嬉しいです！新作は特に言うこともなかったので1番最後に付け足してみました……！ (2019年7月15日 19時) (レス) id: 7b39290272 (このIDを非表示/違反報告)
三歩止 - さくさん» ありがとうございます！時間見つけ次第更新していきたいと思います！ (2019年7月15日 19時) (レス) id: 7b39290272 (このIDを非表示/違反報告)
フラン(プロフ) - この作品面白くて凄く好きです……！後新作の報告とかを1ページ使わずに下にちょこんと乗せている所も好きです() (2019年7月12日 0時) (レス) id: 24d7937625 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：武蔵野 三歩止（ﾑｻｼﾉ ﾐﾎﾄ） | 作者ホームページ：なし
作成日時：2019年2月27日 18時
