魔王ですけどなにか？２【歌い手】

想像もつかない年数 ページ15

坂田side


生きてる間

なんて、含みのある言い方をしたまーしぃ

それにはセンラと名乗った彼も同意らしく

人間の命なんて短いですからね。なんて言っている


どうやら彼らと僕らとじゃ体感時間が違うらしい

うん？そうだとしたら、Aちゃんも……




坂田「なぁ、Aちゃんって何歳なん？」




ずっと年下だと思ってたけど、そうとも限らなくなってきた……





志麻「Aは今確か……1…….」


センラ「ダメですよ〜女の子の年齢ホイホイ言っちゃあ」


志麻「えー別によくね？年齢くらい。流石にスリーサイズは言わんけど」


センラ「え？！志麻くん、Aちゃんのスリーサイズ知っとるん？！どこで仕入れたんですか？？」


志麻「luzくんから。年齢言うなっていうなら……そうだな。人間の年齢に換算したのを……」


センラ「それなら18ですね。四捨五入してそんくらいかと」




途中、耳を疑う言葉が飛び交ったけど

知りたいことは知れ……てないな。

うん。わからない。


Aちゃんがみかんを取りに行ってていないのをいい事に

好き放題話し出した2人

果たして彼らはAちゃんを魔王と思っているのか……


特にセンラ

さっきから何度も笑顔でAちゃんを黙らせている

あれが無言の威圧なんだと思う


なんでAちゃんは

2人が戻ってきたってきいてあんなに嬉しそうにしてたんやろ……




まふまふ「Aさんは僕たちより年上ですか？」


志麻「おぉ。全然年上」


センラ「こんなかで最年長は……志麻くんと……あと貴方ですね」




そう言ってセンラはうらたさんの肩(勿論たぬきが付いてない方)にポンっと手を置いた


本人も思っても見てなかったらしく

きょとんとした顔をしてる




うらた「うん？俺？」


センラ「えぇ。なに驚いてるんですか？」


志麻「半分人間っても、どっちかっていうとアンタは俺たちに近いんだよ。だから時間の流れも俺たちよりだぞ」




そう告げられた真実にうらたさんはじめ

唖然とする僕ら


なにせ僕ら4人のなかでの最年長は

そらるさんだと思っていたから




志麻「たぶん俺と同じくらいだから……」


センラ「簡単な話、300年は生きてますね」


志麻「いや、盛るなや」


うらた「さん……びゃくねん？？？」




あまりに突拍子もない年数に目を白黒させるうらたさん

そんな時に、みかんを抱えたAちゃんが戻ってきた

ボケたがり→←クソじゃない。

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