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魔物と人間 ページ8

まふまふside


天ちゃんがいなくなったと聞いたのは数分前

肝試しを中断して食堂にやってきたそらるさん、nqrseくん、Aさんから聞いた

センラくんの指示ですぐに城内と付近の森が塞がれた


いなくなったことに気づいた瞬間、

Aさんとnqrseくんが探したらしいけど、見つからなかったらしい

天ちゃんが自分でいなくなる理由はない

誰かに攫われたことが考えられる




A「目を離したすきにやられたか…」


nqrse「俺も油断しちゃってた…ごめん…」


A「いや。私が不注意だった…」


センラ「未だに発見報告はなし…犯人も分からず…」


志麻「俺らもなめられたもんだな…」




あの手この手を駆使し

城内から森の方まで捜索をするが、未だに報告はない

先ほどから食堂にはいろんな魔物がせわしなく行き来している




センラ「中央部、西部、南部はいないようです」


志麻「北部、東部もだ」


nqrse「残りは別館…」


A「それだけ分かれば十分。私が行く」



Aさんはそう言うと、一人、部屋の外へと歩き出した

その様子を見るや、行き来していた魔物は足を止め、センラくんたちも手を止めた

全員が見つめるのはAさんの背中

その視線からは圧倒的な信頼が垣間見えた




まふまふ「あの…Aさん一人でいいんですか…?」



この状況に無粋だと思ったけれど、

どうしても気になってしまい聞いてみた


答えをくれたのはセンラくん

彼曰く、自分らがついていったところで大した役には立てないのだと




志麻「それに、相手が魔物だからなおさら俺らはついていく意味がないんだよ」


そらる「どうして?」


志麻「……俺ら魔物は同士討ちはしない。Aもあいつらに灸をすえにいっただけだし、あいつらもAに危害は加えない」


luz「それだけならA一人で十分なんよ。いつもそうやし…」


センラ「センラたちが付くのは、ニンゲンが絡んでるときぐらいですよ。彼らは何をしてくるかわかりませんからね」




どこか遠くを思いながら口々に話すみんなは、悲しそうに見えた

魔王の背中→←ちょっとそれは予想外です。



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MOA(プロフ) - 続き楽しみに待ってます! (2021年5月17日 19時) (レス) id: 968a47ffc5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:武蔵野 三歩止(ムサシノ ミホト) | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年8月29日 10時

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