ー２ ページ18
リムル「紅丸、1つ聞いてもいいか？」
紅丸「なんでしょう…」
俺は分かりきってはいることであったが、紅丸本人に確認していなかったことを聞くことにした。
リムル「紅丸は…先輩のことが好きなのか？」
紅丸「どうでしょう…分かりません。」
リムル「じゃあ、先輩のことはどう思っているんだ？」
紅丸「どう思っているか…ですか。」
リムル「あぁ。」
紅丸「もちろんA様のことは尊敬しております。お強いですし、それに何よりお優しい…」
リムル「そうだな。」
紅丸「でもそれだけではないんです。俺はそれ以上にA様が周りに出さないようにしている気持ちを知って、A様のことをお守りしたいと思っています。」
＿＿＿＿守りたい＿＿＿＿
紅丸が言ったその言葉がなぜか俺の心の中に響いた。
リムル「そうか…」
俺は前にいたあの世界では彼女なんかいなかったけれど、それでも分かる。
紅丸はやっぱり先輩のことが好きなんだろう。
まだ本人は自分で気づいていないみたいだが…
リムル「紅丸。先輩のことで何か知りたいことはないか？」
紅丸「何か…ですか。」
リムル「俺は先輩のことは、ある程度知ってはいるつもりだ。だから、もし俺が知っていることならば教えることはできるが…」
紅丸「では…A様が人間だった頃の話が聞きたいです。」
人間だった頃…
うん、先輩のことで俺が知ってるのは人間だった頃だけだ。
そうなんだけど…
だからそれの何を知りたい!?
紅丸「なぜA様はこの世界に来たんですか？」
リムル「向こうの世界で亡くなったんだよ。」
紅丸「亡くなった…」
リムル「あぁ、病気でな。」
紅丸「病気ですか…」
リムル「紅丸も知っているだろう？あの先輩の性格を...」
紅丸「1人で抱え込むところですか...？」
リムル「あぁ、そうだ。多分、闘病中もかなり辛かったはずなのに俺らには分からないように、いつも笑顔で仕事をしていたんだ。」
紅丸「とてもA様らしいですね。」
リムル「だろ。」
今思えば、あの時に部下である俺たちが何か気づくことができていたら、未来は少し変わっていたんじゃないかって思う。
本当に今更だけどな。
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みゆき - 紅丸が好きで続きがめっちゃ楽しみです！ (2022年12月13日 21時) (
レス) @page18 id: 65cde05694 (このIDを非表示/違反報告)
シンヤ(プロフ) - 続きとても楽しみにしています (2022年1月2日 23時) (レス) @page19 id: 42d6be6a70 (このIDを非表示/違反報告)
ﾆｭｳ(プロフ) - yuunaさん» ありがとうございます！更新頑張っていきますね。 (2021年3月20日 23時) (レス) id: 1d82ba3bb7 (このIDを非表示/違反報告)
yuuna - すごく良かったです！続きが早くみたいって思いました！ (2021年3月20日 20時) (レス) id: b2dcb71378 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾆｭｳ | 作者ホームページ：http://assubaru
作成日時：2021年3月10日 21時
