【あんスタ】伝説の新入生 2

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「次は上から見下ろすような形で…はい、ありがとうございます！」





何故かお礼を言いながらシャッターを切るカメラマンさん。







ふう、と息を吐く。






かなり時間が経ってしまったが(主に撮影の邪魔をしていた人達のせいで)撮影は順調に進んでいる。







「これで終わりですか？他にすることとか…」






一応聞いてみるが笑顔で大丈夫ですと言われる。







凄い元気なんだけど…どういうことなの…。







一番苦労してるの撮影班だと思うのにめちゃくちゃ元気だ。体力底なしかい。







そしてユニットリーダーがずっとこっち見てるのは一体なんなのか。






「Aー！お前凄いな！」





どーんと王様先輩が突っ込んでくる。首がゴキっていった。痛い痛い！







「ちょ、痛い！なに、なんですか先輩！何も凄いことしてないんですけど！？」







首に回された(締められてる)腕を外そうともがくが全く外れない。







力を入れてぐっと押したら離してくれた。死ぬかと思った。






「いや、カメラ向けられたら直ぐに表情作るとことか。







あとふって微笑むのが凄い綺麗だったぞ！」







「はあ…ありがとうございます」






そんな褒められる程でもないんだけど…。






「A、凄く美しかったよ。まるで天使のようだった」






「うん、いっちゃん先輩大袈裟過ぎない？どっちかって言ったら悪魔じゃない？」






だって凄い上から目線的な『王者』みたいな写真撮られたんだから。天使ではない。






「いいや、君の美しさはまさに天使のそれだった。悪魔ではないね。







まあAが悪魔でもそれはそれで美しかったと思うけどね」







この人私を過剰評価し過ぎじゃない？大丈夫？



















閑話休題。




















「あ、お疲れ様ですー。ホッケー先輩で最後ですか？」






「ああ、そうらしい。お疲れ様。言い忘れていたが、似合ってるぞ」






少し頬を染めて言うホッケー先輩。暑いのかな。空調効いてる筈だけどな。






「あはは、ありがとうございます。ホッケー先輩も似合ってますよ。







じゃあ帰りますか。写真の出来は後で見せて貰いましょう」






くるり踵を返すと先輩に呼び止められる。






「…まさか待っていたのか？」







きょとんとして先輩に言う。



















「え、一緒に帰ろうかと思ってたんですけど」

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