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「はいどうぞ。
此処が私だけの部屋…まあ倉庫です。
すいませんこんな埃っぽい所で…」
誰にも見られないように移動してガチャリとドアを開ける。
一応綺麗にしたんだけど大丈夫かな。
あんず先輩は目を輝かせて倉庫内を見渡す。
その間にお菓子をテーブルに置いて先輩をソファーに座らせる。
自分はドアに鍵をかけて防音状態にして音源の準備をする。
「わあ…Aちゃんこんなとこ持ってたの…?
通りで探しても見つからない訳だなあ…」
その言葉にバッと振り返る。
「え!?先輩私のこと探してたんですか!?」
私の勢いにたじたじになりながら言う先輩。
「う、うん。衣装とか直してる時に聞いてみたいことがあった時なんだけど…」
「うわああああ!校内放送してくださいよ!ごめんなさい!
私呼び出す時は基本電話かLI◯Eか校内放送なんです。言って無かったですね。すいません本当に…」
しょんぼりして言うと先輩は慌ててフォローする。
「で、でもこれからは連絡先交換したから大丈夫だね!」
あんまり必死に言うものだから思わず笑ってしまう。
「ありがとうございます。
じゃあそろそろ用意できたんで。そこのボタン押して下さい。タイミングは任せます」
プレイヤーを指差して言えばおそるおそるボタンを押す先輩。
___私の出番。
綺麗だった。
自分の語彙では表すことはできないほど。
何が綺麗かと言うとまず声。
楽しそうに歌うその声は涼し気で高温も低音も抵抗なくさらっと耳に入ってくる。
その次に表情。
恋の歌だからか少し恥ずかし気に、しかし思いを伝えるように真っ直ぐな瞳で。
代表して二つあげさせてもらったが、それだけではない。
これ以上はもう言葉に表せない。いや表せる言葉が、この世にはないのではないか。
只々、感動。
これが此処の___
夢ノ咲学院のトップ、土波A__。
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狼(プロフ) - カルピンさん» うわあああごめんなさい!仮にもらびおじなのに…俺の阿保… ありがとうございます!頑張ります〜! (2017年3月5日 18時) (レス) id: 487fc714f0 (このIDを非表示/違反報告)
カルピン(プロフ) - こんばんは、楽しく見させて頂いております。仁兎の字が間違っていますよ。(なんかそっけない文ですいません(泣 これからも頑張ってください! (2017年3月4日 6時) (レス) id: 585f549c90 (このIDを非表示/違反報告)
狼(プロフ) - ウィング・ジョーカー《sgsyi 》さん» ありがとうございます!言葉が綺麗なんてそんな…!恐縮です!書いてる人間の心は汚いですけどね(( (2016年11月11日 21時) (レス) id: 487fc714f0 (このIDを非表示/違反報告)
ウィング・ジョーカー《sgsyi 》(プロフ) - こんばんわ!この小説読んでてとても面白いです!言葉がとても綺麗で読んでてまず飽きません。これからも頑張ってください!応援してます! (2016年11月11日 19時) (レス) id: 3f8be5b0cb (このIDを非表示/違反報告)
狼(プロフ) - 瀬名 凛さん» いや、一風変わった子の方が面白いなって思ってて。キャラは基本爆発させてます。キャラ崩壊しててすいません((ありがとうございます!更新頑張ります〜! (2016年9月24日 21時) (レス) id: 487fc714f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:狼 | 作成日時:2016年9月20日 0時