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「まあぶっちゃけユニット組んだら全ての問題連帯責任になるでしょ?
面倒くさくないですか」
「さっきまでの感動どこいった」
「コンビニで109円で売ってますよそんなの」
「売ってる訳ねえだろ。てかやっすいな」
相変わらず下手なギターをベーんと弾きながら会話。
わんちゃん先輩は上手いな。流石だわ。
「だって、メンバーに迷惑かけるの嫌なんですもん」
わんちゃん先輩は慣れてそうだけど、と付け足すと小突かれた。何気に痛い。
「…んなの気にしねえよ。だって仲間じゃねえか」
そして返ってきた返答に私は思わず目を見開く。
「…わんちゃん先輩が…仲間っていった…」
「うるせえ!一応俺様もユニット入ってんだから当たり前だろ!」
グアッと怒られる。
「へえ〜そんなもんです?まあ今は組みませんよ絶対」
そーかよ、と言って真剣に楽譜を見るわんちゃん先輩。
もう弾くの疲れたし弾けないからやめていいかな…。
取り敢えずケースにしまってわんちゃん先輩のギターを聞いてる。
…アコギ弾いて欲しいな…弾き語りとか…は似合わないからいいや。
___ギターと二人の息しか聞こえないこの部屋で、時間が止まった気がした。
「____!__い、おい…A!」
「うわおっ!?
ああ、何だわんちゃん先輩か…」
「何だじゃねえよ!何寝てんだバカ」
え?寝てた?
辺りを見るともう日が暮れそうで赤い空が広がっていた。
うわちゃー、と声を零す。
やっぱ睡眠とらなきゃダメだね。学習しました。
「帰んぞ」
振り返れば荷物を持ってドアに手をかけるわんちゃん先輩が。
「あ、待って下さいよう。
てか鍵は大丈夫なんですか?」
「あ?吸血鬼ヤローがいんだろが」
そうだった…。
忘れてたとかじゃないよ?そんなことないからね?
ちゃっちゃと荷物をまとめてわんちゃん先輩と部室を出る。
因みに帰りに「わんちゃん先輩ギター上手いですね」って褒めたら照れた。
そのあとデコピンされた。痛かったですまる。
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狼(プロフ) - カルピンさん» うわあああごめんなさい!仮にもらびおじなのに…俺の阿保… ありがとうございます!頑張ります〜! (2017年3月5日 18時) (レス) id: 487fc714f0 (このIDを非表示/違反報告)
カルピン(プロフ) - こんばんは、楽しく見させて頂いております。仁兎の字が間違っていますよ。(なんかそっけない文ですいません(泣 これからも頑張ってください! (2017年3月4日 6時) (レス) id: 585f549c90 (このIDを非表示/違反報告)
狼(プロフ) - ウィング・ジョーカー《sgsyi 》さん» ありがとうございます!言葉が綺麗なんてそんな…!恐縮です!書いてる人間の心は汚いですけどね(( (2016年11月11日 21時) (レス) id: 487fc714f0 (このIDを非表示/違反報告)
ウィング・ジョーカー《sgsyi 》(プロフ) - こんばんわ!この小説読んでてとても面白いです!言葉がとても綺麗で読んでてまず飽きません。これからも頑張ってください!応援してます! (2016年11月11日 19時) (レス) id: 3f8be5b0cb (このIDを非表示/違反報告)
狼(プロフ) - 瀬名 凛さん» いや、一風変わった子の方が面白いなって思ってて。キャラは基本爆発させてます。キャラ崩壊しててすいません((ありがとうございます!更新頑張ります〜! (2016年9月24日 21時) (レス) id: 487fc714f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:狼 | 作成日時:2016年9月20日 0時