【あんスタ】伝説の新入生 2

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黄色の子は私の手を握ったままくるくる回る。






「えっ、ちょ、ま」






「本当にこの人が一年なんて信じられないな〜でも本当なの？」






そこで回るのをぴたっと止めてこちらをじっと見つめる。






うわ、目ぇでか。女子が泣くぞ。






「本当なんだよなあ〜それが〜びっくりしたかい？」






まあ乗ってやろう。






今度は私が反対側にくるくる回る。






するとパッと目を輝かせ笑顔で一緒に回り始める。






「で、誰君」





「春川宙だな〜♪」





「良い名前だな〜宙ってかっこいい！」


















「…なに、三笠はあんな人が好きナノ？理解できないヨ。






確かに歌もダンスも上手いけどそれだけのバカに見えるヨ？」






おおっと失礼な単語が聞こえた気がしたぞ〜？






三笠先輩はすっと無表情になって舌打。おいあんた女子だろ。






























「は？殺されたいの？






Aちゃんはここの頂点に立つまで三週間しかかかってないのよ。






しかも圧倒的な強さでね。あんたも見たでしょ？あの圧巻なパフォーマンス。






それも衣装は全部手作り。あのクオリティなのによ？






いわばここのアイドル全員の憧れ。そんな人がただのバカだと思ってるの？






思ってるとしたらあんた頭診てもらってきなさいよ」





































………怖いよ。






…そこまで脅さなくてもさあ…ほら完全にビビってるじゃん…。





つむぎ先輩も宙くんも怯えてるよ…。






三笠先輩完全に般若だよ…怖…なんなの私に対するその執着…。






でもこのままは流石に可哀想だしなあ…。

















「…あ、あの〜三笠先輩…？






わ、私気にしてませんし…その辺で…」





「え？まだ言い足りないけど…Aちゃんが言うならそうするっ！」






ころっと態度を変えてニコニコしだす先輩。切り替え…。






逆先先輩にチラッと目を向ければ恐怖の目で三笠先輩を見てた。






あれは恐怖しか感じなかったし実際怖かったから仕方ない…ご愁傷様です…。







「と、とりあえず私戻りますね。えっと、え〜と…






あ、そうだ軽音部！軽音部に行かなきゃいけなかったんでした！






じゃあさよなら先輩方！またね宙くん！」






言うだけ言って逃げる。






あんなとこ望んでいたくないよ…逃げるが勝ちだよ。

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