浅沼家の日常８

ピアスホール ページ14

この話を読む前の注意!!【絶対に読んでください】
ピアスホールを開けることに関して調べたところ、「医療従事者が行わなければ違法である」という情報がある一方で「友人同士でも金銭のやり取りがなければ問題ない」という情報もありました。正直どっちが正しいのかよくわかりませんでした。今回の話では夢主が医療従事者でない人に開けてもらう描写がありますが、夢小説ならではのファンタジーととらえて、実際に読者の皆様がピアスホールを開ける際はしっかり調べてから万全な状態で行ってください。何かあっても作者は責任を負いかねます。




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『ねぇ、本当に大丈夫？大量出血とかしない？？』


浅「躊躇しないでやれば大惨事にはなりにくいから…ほら手どかして」


『待って！あと3分だけ！！心の準備が必要！』


付き合い始めてちょうど一年が過ぎたころの二人


何やらもめているようだ


正確には、怖がるAを必死になだめているといった方が正しいが…


ではAは何に対して怖がっているのか


それは…


『やっぱりピアスホールを開けるのは病院が良かったんじゃ…』


浅「何言ってんの。ピアッサーも消毒液も全部用意してあるじゃん。ここまで来て病院に行くってのはないよ」


『うぅぅ…』


浅「イベントでもピアスつけたいんでしょ？」


普段はイヤリングをつけてイベントや舞台に臨んでいるA


しかし、気に入ったデザインのものがピアスしかなかったり、イヤリングは長時間つけているとだんだん痛くなってくるらしい


おしゃれ好きにはかなり致命的だ


だからこそこの機会にピアスホールを開けて、おしゃれをより楽しもうということらしいが…


『ピアスはつけたいけど……コワイデス…』


当の本人がこの状態である


浅「保冷材で冷やしてるから大丈夫だって。これ以上保冷剤当てたら低温火傷しちゃうよ」


『うー…』


しぶしぶと耳を隠していた手をどかす


怖がってまた隠してしまわないように浅沼は素早く隣に回り込み、ピアッサーを耳に当てた


浅「あとは押すだけだよ。準備はいい？」


『……うん。煮るなり焼くなりお好きにどうぞ』


涙目になりながらようやく観念したようだ


ゾクッ


浅「(ゾクッ？あれ、なんか…)」


ゾクゾクとした何かが浅沼の脳内を駆け巡る


浅「(いやいや、いくら怖がってるのがかわいいからってそんな……でも)」




“ちょっとぐらいならいじめてもいいよね？”

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