浅沼家の日常6

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貴方side

これから始まるのは本番前の最後のリハーサル


最初から最後まで通して行う


ちなみに私の出番は中王区からの発表の次


よって、割と暇なのである


『あ、先に3人に挨拶しに行こう』


大スタジオから出て隣のスタジオへ


そこでは中王区の3人、小林ゆうちゃんと智秋姉さん、そして山本希望ちゃんが既に立ち位置などを確認していた


智「あら、A！」


『こんにちは、もうリハーサルしてたんですね』


ゆ「カンペを見ながらとはいえ、発表することが多いですからね」


希「Aさん、緊張解れてますか？？私さっきからずっと震えてて…」


そう言った希望ちゃんは小動物のようにプルプルとしていた


『家出る時にだいぶ緩和されたかな。大丈夫、私なんて初登場で曲まで披露しないといけないんだから。それに、ゆうちゃんも智秋姉さんもいるもの！』


こういう時は自虐ネタがよく効く


希「そ、そうですね！智秋さんとゆうさんが隣にいれば怖くないです」


智「任せて！」


いい感じにリラックスした希望ちゃんを見て安心した


さて、私もそろそろ自分のリハーサルに戻らねば


最後らへんの出番とはいえ、細かいところをチェックするには早めにスタジオを見ておかないといけない


『じゃあ私も自分の所に戻りますね。3人ともまた後で』


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リハーサルも何事もなく終わり本番直前という所までやってきた


男性陣はみんな自分の立ち位置で待機している


女性陣はカメラの後ろで見学だ


『リハーサルとは大違いの雰囲気だわ』


ゆ「本当に、みんな役に入り切ってますよね」


スタッフ「本番10秒前ー！！9、8、7_______」


スタジオ中のライトの色が一斉に変わり、音楽が流れ始める


端っこ側にあるテレビを見れば、既に20万閲覧のマークが


スタッフ「御三方は、小スタジオの方で最終確認がありますので移動をお願いします」


スタッフに連れられ3人は移動する


残ったのは私とセットの中で歌う18人、そしてスタッフさんたち


みんなの声と音楽がビリビリと響き、鳥肌が立つ


7分に伸びたBattle Anthem+もあっという間に終わりイケブクロ以外は楽屋に戻ると思いきや、カメラの後ろに集合してくる


『？ここにいるの？』


浅「盛り上げようと思って」


『なるほどね』


沢山声を出して、周りも同じように盛りあがって、もはや緊張と言うよりも、1人のファンとして楽しんでしまっている自分がいた

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