浅沼家の日常5

島田康介という男 ページ45

貴方side

私には最強で最高のマネージャーがいる


その名も島田康介(44)


この人とは私が高校一年生の時からの付き合い


ちなみに当時から「絶対結婚する」と言っているものの未だに独身だ


顔が若干強面だから女性が近づかないのだろう


怖いのは顔だけではないが...


そんな私のマネージャー島さんだが過去には何度も助けられたことがある


あれは私が高校三年生の時の事だった


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【玉城A高三の春】


『進路...かぁ、どうしよう...』


あの頃の私は進路のことでとても悩んでいた


勉強もしたいが、役者としての仕事も大切であったからだ


『はぁ...』


島「ため息ついてどうした？」


『っ！島さん！いつの間に...』


島「そんな辛気臭い顔して立ってたら誰でも気づくわ。...で？悩みの種はその進路調査表か？」


『うん...。大学も行きたいけど...』


島「それなら行けばいいじゃねえか」


『え？』


島「だから、大学行けばいい。行けるだけの頭はあるだろ？」


『でも仕事もあるし...』


島「なんのためのマネージャー(俺)だよ。役者のサポートをするのが仕事なんだから。それに...





子供は大人に甘えとけ」


『っ、うん！私、頑張ってみるよ』


島「そうか、やるからには全力でやれよ。





で、行くならどこの大学なんだ？」


『早稲田かな』


島「そうか、早稲d...ってはぁ？！！！」


『？』


島「いや、？じゃねえよ！早稲田ってあの早稲田かよ！！」


『そうよ。大隈重信が創設した早稲田よ』


島「マジかよおい。



いや、でもこいつなら有り得ん話ではないか、いやぁでもあの早稲田(ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ...」


『そうと決まれば勉強しなきゃ！』


島「あっ、おい！...相変わらず行動は早いな、あんなに悩むくせに
まぁ、それがあいつのいい所なんだけどな(笑)」


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と、まぁこんな感じで進路の事もそうだけどそれ以外の事まで島さんには助けられている


今だってそうだ


『島さん、土曜日の仕事なんだけど...』


島「午後からはスケジュール入れてないから、大智と秀斗の試合見に行ってやれ」


『！うん、ありがとう！』


島「浅沼くんもこの日は仕事休みだって言ってたぞ」


一家全員が島さんのお世話になってる(笑)








強面だけどとっても優しい


最強で最高の私のマネージャー


いつもありがとう


これからもよろしくね

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