浅沼家の日常4

・ ページ19

貴方side


物販の列に並び始めて約30分


ようやく目当てのグッズを買うことが出来た


『まさかこんなに並ぶとは...』


秀斗「これでもまだ最初の方で買えてるよ」


大智「でもこんなにビックリしてる母さん見るの久しぶりだなぁ」


秀斗「確かに。なんか新鮮(笑)」


『も、もう！仕方ないでしょ！』


私と晋さんの影響でイベント慣れしている大智と秀斗


でも、本当にこんなに人がいるとは思ってもいなかったわね


そんなことを思っていたらあっという間に開場15分前


さっきの場所に戻るとあのスタッフさんが待っていた


スタッフ「あ！おかえりなさい！グッズは買えましたか？」


『えぇ、ありがとうございます。もう入れるんですか？』


スタッフ「はい！関係者席までご案内致します！こちらへどうぞ！」


そう言われ、人気のない裏口まで行く


確かに正面から堂々と入ったらバレちゃうものね


でも、イベントの開場前に席に向かうなんて私にとっては初めての出来事


大智「母さん、落ち着いて(笑)」


『はいはい(笑)』


大智と秀斗にまで分かるほどソワソワしていたらしい


スタッフ「関係者席はこちらです。イベント終了後にはそのまま楽屋に向かっても大丈夫ですよ！それでは私はここで失礼しますね」


『何から何まで本当にありがとうございました。』


スタッフ「いえいえ！では！！」


そう言って去っていくスタッフさん


秀斗「それにしてもいい席だね」


大智「本当だな」


私たちのいる関係者席は１階にある


周りの一般のお客さんからは少し離れた所にあり、バレることがないような場所にあるが舞台がよく見える


『いつも関係者席はこんな感じなの？』


秀斗「まぁ、こんなものかな。父さんと母さんの顔は良く見えてる」


『へぇ〜』


大智「お、開場したみたいだ。」


開場したばかりだと言うのに続々と入ってくるお客さん


あんなにあった席はあっという間に埋まり、会場内は一気に賑やかになった






そして





会場が暗転し舞台にスポットライトが浴びせられる





いよいよブルライの始まりだ

・→←ブルライ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す