浅沼家の日常7

・ ページ15

貴方side

雛鳥のように口を開けて待つ秀斗


流石男子高校生


あれだけじゃ足りなかったかな


『ﾌｰﾌｰ…もう大丈夫かな』


秀斗「んー！やっぱり最高！！明日から毎晩起きてこようかな」


『流石にそれはダメよ、今日は特別。私もたまたま起きてたんだからね』


それに毎晩こんな事をしていたら絶対に大智も晋さんも起き出してくるに決まってる


秀斗「ちぇー」


こんな事言っているが顔は全然悔しがってはいない我が家の次男


秀斗「じゃあ今のことは大智にも父さんに秘密ね」


『どうして？』


秀斗「その方が面白そうだから」


『どういうことよ(笑)まぁでも、バレたら明日何言われるか分からないわね』


秀斗「夜食の会は俺と母さんだけの秘密。また母さんが起きてて、俺がどうしてもお腹すいた時に作ってよ」


『はいはい』


毎回今日みたいなものを作れるとは限らないけどね


そう考えながら私も残りを食べていく


それにしても美味しく作れているわ


いざとなったら普通のご飯の時にも出そう


『ふぅ〜、ご馳走様でした』


秀斗「ご馳走様でしたー」


『ほら、早く歯磨きして寝なさい。明日も学校よ』


秀斗「はーい」


そう言って洗面所へと向かう秀斗


私は再びパソコンに向かう


ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ


ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ


秀斗「じゃあ寝るね。おやすみなさい」


『おやすみなさい』


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

『…よし、これでいいでしょう』


作業がようやく終わり、私も眠る準備へ


『2時40分か…意外と早く終わったかも』


夜食を食べたあとの作業スピードは、食べる前よりも早くなっていた気がする


『腹が減っては戦ができぬっていうのは本当ね。…さて電気のスイッチを押して』


ピッと言う音の後真っ暗になったリビング


さっきまで秀斗と話していたのにそれが感じられないほど暗く静まり返っている


『おやすみなさーい』


寝室へとゆっくりと歩いて行く


お腹も満たされているし丁度いい眠気も来ている


時間はいつもより短いけど、ぐっすりと眠れそうだ


次の夜食の会が意外と楽しみだったりして…

猫カフェ【にゃんパラ】→←夜食の会

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す