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「あれ?Aちゃん 今日早くない?」
喫煙所に行くと 私の相談相手でもあり 友達でもある、よしみがタバコを吸っていた。
よっしーとあともう1人、私が藤ヶ谷さんのことを好きだと知っている。
そして、藤ヶ谷さんに挨拶をすると にやっと私のところを見てきた。
なんで ニヤついたんだよ、よっしー。
「たまたまだよ!」
「えー、ほんとに?」
「よっしー……怒るぞ!」
「はいはい。」
椅子に腰を掛け タバコに火をつける藤ヶ谷さん。
「相変わらず仲良いね。」と笑う藤ヶ谷さん。
ダメだ。かなり重症だ。
どんな藤ヶ谷さんを見ても好きが溢れてくる。
徐々に早番のメンツが集まってくると
藤ヶ谷さんは「さて、帰るかな。」と席を立つ。
あー、そーだよね……。
今日も16時出勤だから 帰って寝ないとだもんね。
「お!まだ居た。」
喫煙所にひょこっと顔を出したのは
藤ヶ谷さんの同期でもある北山宏光さん。
私が藤ヶ谷さんのことを好きだと知っている、もう1人の人。
「あと、なんの作業残ってんの?」
「ああ。とりあえず入れ替えしたところは、お掃除の人達入ってないから そこの清掃だけ。」
「おっけー。開店作業でやるわ。」
「ありがとう。」
「よしみさんとAさん おはよ!」
「おはようございます。」
北山さんは挨拶をすると また、ホールに戻って行った。
藤ヶ谷さんはよく北山さんに色々相談してるらしい。
「Aさんのことどう思う?」って聞いてもらえば、この片想いも終わるのに、終わりたくないから
「何にも言わないで!」って北山さんに言う。
正直、聞くのが怖いってのがある。
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作者名:まーぼーどーふ。 | 作成日時:2018年11月25日 21時