きみ、ぼく。

００１ ページ1

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私には好きな人がいる。








君にも好きな人がいる。








私の恋は叶わない恋であって
それでも良いから ずっと好きでいる。








友達には「辛くない？」とか言われるけど


好きになっちゃったんだから←
しょうがないよね！








片想い歴は12月で8ヶ月突破中。

私が恋している藤ヶ谷 太輔さん。
カッコよくて 優しくて 頼れる男でみんなから好かれる人。

私からすれば 完璧な人。








「今日は遅番かあ……」








事務所のロッカーに貼ってあるシフト表を見て 藤ヶ谷さんの出勤時間を確認する。

いつもの日課。
事務所入ってきて 店長やマネージャーに挨拶して 勤怠押して インカム付けて 台鍵付けて シフト確認。








「遅番って誰のこと？」

「え？藤ヶ谷さ…………え！ええ！！」

「あはは、おはよう Aさん。」

「ど、どうして！？」

「今まで仕事してたんだよ。」








と、言いながら 軽く欠伸をする藤ヶ谷さん。


あ……そか。
昨日の夜 新台の入れ替えだったんだ。
新台 移動台合わせたら157台あるんだもんね…








「お疲れ様です。ありがとうございます。」

「ありがとう。喫煙所行こうか。」

「あ、はい！」








藤ヶ谷さんに続いて事務所を後にして
背中を追い掛けるように着いて行く。


あー。幸せ。









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