五条悟の弱点 ページ1
.
SIDEー硝子
「パパ！」
Aがそう言って、小さな体で懸命に向かった先は＿
「A〜？どうしたの？？」
Aを見つけたと共に、猫撫で声でニヤニヤが止まらない気持ち悪いを極めたコイツは同級生の五条。
とにかく、本当に気色が悪い。
「パパにぷれしぇんと！」
そう言ってAが差し出したのは、四つ葉のクローバー。
私はときどき＿いやいつも、この子は本当にこのクズの娘なのだろうかと疑ってしまう。
たしかに、この白い髪と宝石のような綺麗な青い瞳を見れば、間違いはないのだが、どうも納得がいかない。
「ぇえ？！僕にくれるの？？もぅAってば、本当にカワイイなぁ〜！！」
「お！Aじゃん！」
そんなことを考えていると、訓練中だった宿儺の器、虎杖悠二をはじめ、一年生がAの元へと集まる。
「ゆーじ！めぎゅみ！のばりゃ！」
嬉しそうにきゃっきゃっとはしゃぐAは贔屓目無しに、誰が見ても可愛い。
「ちょっと。私にはプレゼントないわけ？」
「にゃい！パパだけ！」
「ぐはっ！！(吐血」
一名死亡。
「え〜、悲しいなぁ。今度は俺らにもプレゼントちょうだい？」
そう言ってAに目線を合わせてしゃがみ込む悠二は、きっと面倒見がいいのだろう。
が、後ろの二人はAのことは好きではあるが、子供の扱いは下手そうだ。
「！わかった！つぎはみんなの分ももってくりゅ！やくそく！」
そして指切りを交わしている二人。まるで＿
「兄妹みたいだな。」
「ちょっと！！Aの家族は僕だけだけど？」
いつの間に復活したのか、私に怒りを表している。
まあそれは無視して、
「A。私はこれからちょっと忙しいんだけど、Aはここでみんなの訓練見てる？」
「うん！！Aここにいりゅ！」
「うん、分かった。いい子にしてるんだよ」
「できる！！いい子！」
Aの返事に笑顔で頷いて、そのまま背を向け、この場を去った。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 154人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おさとう | 作成日時：2021年1月29日 19時
