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SIDE−龍宮寺




「..いい」


「いいから乗れ」


「いらないって」


「いいから。」


集会終わり、今の時刻は22:49。

さすがに女一人で帰らせるわけもなく、バイクで送るとAに申し出ている。

が、この女強情な上に危機感もありやしねぇ。


「なんか勘違いしているようだけど、アタシは守ってもらう程弱くねェ」


そう言い放って、そそくさとこの場を離れようとするA。


「ハァ__ほら。行くぞ」


話し合いじゃコイツは乗らねぇと思い、少々強引だが、彼女の頭にヘルメットを被せ、手を引く。


「ッ_テメェ誰の腕掴んで..ッ」


よろけた彼女の肩を掴み、無理矢理だがバイクに乗せ、さっさとエンジンをかけ発進する。


「テンメェ..何勝手にしやがるッ!」


後ろでキレてるが、こうなったらもう知らないフリだ。


「家はどっちだ?あ。危ねぇからしっかり捕まっとけよ」


「__ハァ..その道を真っ直ぐ。」


観念したのか彼女は、俺の腰に手を回し、家への道を告げた。


「_バイク、慣れてンのか?」


前にエマの我儘で後ろに乗せてやったとき、後ろで"怖い怖い"と暴れるもんだから、それ以来危なっかしくて女を乗せたことはなかった。

が、この女は怖がるどころか、どこかバイクに慣れているような感じだ。


「あ"?!!聞こえねェよ!もっとデケェ声で喋れや!!」


どうやら、バイクの排気音がデカくて聞こえなかったらしい。だからってそんな喧嘩口調でくるかァ?

それから、コイツの機嫌を損ねないよう話しかけるのはやめた。




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オレンジ - ケンカの強い女ってあこがれます (2022年1月15日 15時) (レス) @page10 id: 9b299edd82 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おさとう。 | 作成日時:2021年8月20日 18時

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