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218話 ページ34

銘苅「……




ずっと引っかかってたけど、あんた自分が
やったことを認めてる割には"自分は共犯者です"
とは1度も言ってないわね。」






水岬「……っ!!うん、言ってないね!」






鳳「…?そないな事気にして何になるんや?」






銘苅「…意図しない共犯者………



つまり、こいつの犯行を乗っ取った
真の黒幕の可能性。」






水岬「………え?




いやいや…え?
銘苅さん疲れてない…?大丈夫?



考えてみなよ。
それだと私が夜時間直前にメイス持ってったこと
自体が矛盾する。

だってその時にはもう死体は出来上がった状態なんだ。
もし私が犯行を乗っ取られたのなら
わざわざ犯人のためにメイスを調達してやる
必要が何処にある?」






銘苅「いや、充分有り得る。
今回の手口は遠隔殺人。あんたが全ての手順を
用意したとしても犯人が一瞬の隙を着いて
少しトリックを弄ればクロは変わる。

そして死亡時刻3:30にはあんたは
距離で言わせれば私達全員の中でもっとも
遠い位置にいた。

ちゃんとあんたが組んだ手順で正確に
トリックが発動したかはアンタは確認できない。」






金城「…成程、そしてメイスを盗み
現場にたどり着いたお前はトリックが変わり
自分が犯人ではなくやった事を知った。



…そして、その後のことは分からないが、
武器庫の扉があかなかったのなら
どういう形であれそのまま真犯人の手に
メイスが渡った…」






水岬「本人的にはその説は無理があるようなぁ…」






銘苅「アンタは所詮共犯者、
どこまで信用していいか分からない以上
情報の取捨選択は勝手にやらせてもらうわ。」






水岬「…そ、そうですかい…ハイワカリマシタ、モウイイデス」






伊良波「光夜のテンションが
ジェットコースターですネ」





小橋川「あいつ終始ただ詰められてるだけなのに
テンション上がったり下がったりよくわかんねぇけど
様子おかしいな…」





銘苅「仮にこの説がなかったとしても、
少なくともアンタは場をかき乱したくて
私達に生意気にも助言したり翻弄したりしてる
節はあるんじゃない?そうでしょ?」





水岬「………


…ハイ、ソウデスネ。」






小橋川「み、認めた!?認めやがった!!」






伊良波「むむむ……いまビビっと閃きました!!」






比嘉「…一応聞いておくけど……なんだ?」






伊良波「被害者が共犯者説……
ってのはどうでショウ!?」

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作者名:あんこもち | 作成日時:2022年11月25日 23時

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