214話 ページ30
A「…そうですね、共犯は
なんのメリットもない…はず。
なので、今のところは2人の犯行という形で
進行しましょう。
となると、遺体を解体できた人が犯人…ですね。
光夜さんは半身が動かない為
真犯人とは考えずらいでしょう。」
水岬「…あぁ、ちなみにだけど
私が共犯者だととっても不味いことがあるけど…
お気づき？」
その言葉に1部は"…え？"と振り返った。
波多乃「ま…不味いこと…？」
小橋川「お前に限らず共犯者がいるって時点で
だいぶ不味いけど…特別なことってあったか？」
水岬「いや、障害者用トイレを使うやつなんて
私以外ほとんど居ないわけだ。
君たちが最後にあそこを調査したのが何時なのか、
その情報に依存しなければいけないわけだが…
…さて、じゃあそれっていつ？」
祷「…ぇ……」
鳳「い、いや…わいはさすがに光夜が使うって
こと考慮するとあんま過剰に調べる気に
なれへんかったわ…」
平良「い、一応調べてはいるけど…5日前くらい？」
前田「…僕も鳳と同じ理由で
１回念入りに調べたくらいで…
頻度は高くないから…3日前くらい？」
伊良波「あの…そもそもなんで
障害者トイレを最後に調べたタイミングが
そんなに重要なんですカ？」
上原「…現場は障害者用トイレ、
事件直近でそこに入ったのは光夜。
彼女が共犯者なら序盤の障害者用トイレに
対する彼女の証言はほぼ宛にならない。
…なら、遠隔殺人のためのトリックはいつ作られた？
私達は一体いつ頃のアリバイを証明しなければ
ならないのか。」
牧「…っ！！あぁ！そっか！！」
銘苅「……1日。」
前田「…え？」
銘苅「ことが起こったその日の朝
…具体的に午前9時に私が1度調べた。
…少なくともその時は何もなかった。」
金城「そうか、なら今のところまだ焦る必要は
ないだろう。
…みんな、もうこれ以上錯乱するくらいなら
そいつの言うことにいちいち耳を貸すな。」
平良「で、でもっ…」
前田「…銘苅はどう思うの？」
銘苅「…正直私も同じ考えよ。そいつが言った情報に
納得いくものがあるなら拾えばいい。
私が考える限りでも全部が嘘って訳じゃないから。
ただあんたたちの脳みそで処理できる以上の
情報をとろうとしなくていい、
あんた達にそんなに期待してないし。
……
…………？は？…いや…でも…まさかっ…」
小橋川「め、銘苅…？なにか気づいたのか？」
銘苅「今話しかけないで」
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作者名：あんこもち | 作成日時：2022年11月25日 23時
