204話 ページ20
伊良波「た、確かニ!!」
小橋川「いや、でも食事室とかには
食器用のナイフとかあったろ?」
金城「…いや、頑張れば解体そのものは
時間をかければ出来るかもしれないが、
そんな粗末なもので切った割には
表面が綺麗すぎる。
…これは隙間ゴムにも同じことが言える。
あんなに綺麗な切り傷を作るには不十分だ」
確かにそうだ、
もし食事用のナイフで切ったなら、
その断面は切ったと言うよりむしろすり潰したような
粗い傷になっていなきゃおかしい。
…もっと慎重に考えよう。
平良「…うーん、取り敢えず…
メイスが使われたのは確実…なんだよね?」
祷「ですが…何に使われたのでしょうか?」
山口「うむ!!!!!それが盗み出された正確な
時刻も必要だがな!!!!」
水岬「盗み出されたのは夜時間の直前だよ。
…もしかしたら…」
上原「兎にも角にもその用途が分からないな。
何故そんなものが必要だった?」
鳳「わかった!!そのメイス?を使って…
頭を叩き割ったんや!!」
前田「"それは違うよ!!"
…鳳、メイスが盗み出されたのが
光夜の言った通りに夜時間直前なら、
メイスは殺人そのものには
何の関係もないんじゃないかな?」
鳳「え?なんでや?」
比嘉「おいおいボケてんのか?
死亡時刻は午後3:30分、メイスが盗み出された
のはその日の10時前なんだ。
とっくに時刻はすぎてるだろ」
金城「…あぁ、比嘉光弘の言った通りだ。
殺人に使われた凶器は別物だろう。」
牧「でも…なら何に使われたって言うの?」
前田「(メイス…鈍器が使われた可能性のあるもの…)」
水岬「…骨」
木宮「え?」
水岬「骨を砕いて捨てるため…とか
考えられないかな」
上原「骨を砕いて捨てる?」
水岬「うん、死亡現場及び死体処理に
使用された場所は障害者用トイレ、
そして遺体からは骨や内臓が見つからない。
…私の予想だけど、刻んでトイレに流した…とか」
小橋川「なんだよそれ!?お前の発想怖すぎだろ!!」
銘苅「いや、そいつの言ってることが正解よ。
少なくとも肉や内臓に関してはね、
だけど、骨に関してはどうだか…
流石に砕くだけだと限度がある。
もっと工夫しないとトイレが詰まるわ。」
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作者名:あんこもち | 作成日時:2022年11月25日 23時