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放課後、先生が私の席に向かってきた
先生「A悪いな、永瀬のプリントを頼む。
Aの家からちょっと遠いけど隣の席だから頼まれてくれ」
そう言って先生は私に茶封筒を渡してきた
これか。そう思って受け取る
茶封筒の後ろに永瀬くんの家の住所が書かれてた
先生「じゃ頼むな」
そう言って先生は教壇のほうに戻っていく
え？
先生、私の家からちょっと遠いって言った？
私はそう思って彼の住所を確認する
ここって、
玲の家のあたりじゃない？
てことは私の家とはちょっと方向が違う
真反対までとは行かないけど近くはない
てことは
この2日間、わざわざ送ってくれてた…？
私はなんだか申し訳ない気持ちになった
そして
ちゃんと届けよう
そう思った
帰る準備をして海人のもとに向かう
海人の肩を叩くと海人が振り返って私の方を見る
A「海人〜。今日永瀬くんの家にこれ届けないといけないの…」
そう言って海人に茶封筒を見せた
すると海人は一瞬考えた顔をしてまた私の顔を見た
海人「そっか！俺も丁度今日予定あるからさ！
だからA！明日こそ一緒に帰ろう！」
そう言って笑う海人に
A「予定…？」
そう思わず聞くと海人は一瞬焦ったように見えた
海人「れ、玲の家で遊ぶ約束してるんだよ！
1回家に帰ってゲーム取りに行かなきゃ」
じゃ急ぐから！そう言って海人は私に手を振って教室から出て行った
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作者名：T.che | 作成日時：2020年2月21日 1時
