ピュアボーイの煩悶/3 ページ16
◇
「………真緒兄ちゃん、今絶対 なんでコイツら知ってんの…？！ って思ってるっしょ」
「………真緒お兄ちゃん、絶対 なんでコイツら知ってんの…？！ って思ってるでしょ」
双子らしく、同じような抑揚で、声の高さは違えど似たような声で、似た表情で俺に向き直る。
「…………お前ら、エスパー？」
直感的に思ったことを口にすれば、二人はぽかんとフリーズしたあと大爆笑。
失礼すぎるだろ、お前ら！！！
「だって、真緒お兄ちゃんわかりやすいんだもん」
「えﾞっ、じゃ、じゃあ………A、も…」
「あー。それは大丈夫」
みなとは呆れた顔で、「お姉ちゃん、自分に向けられる好意には恐ろしいほど鈍いから」と苦笑した。
確かに、そうかもしれない。
周りから見れば、「ああコイツ、Aが好きなんだなあ」って一目でわかるのに、Aは全然気づかず。
いざ告白されたときに、「えっ、そうなの？」と後から気づくタイプ。
…それが、一度や二度ではなく、全てこれであって。
ただ、周りの空気には人一倍───俺よりも敏感な気がする。
「手伝おうか？」とか、そんなことは息をするようにぽんぽん出てくる出てくる。
たぶん、Aは長女だから、「お姉ちゃん」が家でも外でも抜けてくれないのかもしれない。
あながち、俺にも当てはまっていることなのかもしれないが。
「まあとりあえず、ゲームしよーぜ！ 真緒兄ちゃんは頑張って〜」
「お姉ちゃんのこと、よろしくね！ 真緒お兄ちゃん」
双子は笑いながら、俺にコントローラを手渡した。
◇
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まいとりー。(プロフ) - 夏目かこさん» 夏目かこさん、コメントありがとうございます。そうです、大正解です！！ (2022年9月14日 7時) (
レス) id: a716690bac (このIDを非表示/違反報告)
夏目かこ - ハニワですね、告白予行練習 (2022年9月13日 23時) (レス) @page3 id: 26710bd71c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まいとりー。 | 作成日時：2021年11月20日 23時
