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ピュアボーイの煩悶/6 ページ19




「んじゃ私、ちょっとお手洗い行ってくる」


そう俺に告げてAはぱたぱたと部屋の外へ駆けて行く。
それを見計らって、俺は夏越家のリビングへと向かう。


「あらぁ、真緒くん! 今日はお泊り?」
「お、そうなんだな? 娘を頼むぞ〜」

「お義父さん……お義母さん………」


気が早いわぁ、と微笑むAのお母さんに、真緒くんなら安心だな〜、とイケメンな微笑みを浮かべるお父さん。

切実に美形一家だと思う。
しかも、お義母さんは元国民的女優、お義父さんは昔、あの氷鷹誠矢と伝説のアイドル(スバルの親父)と組んでいた国民的アイドル。

ははっ、こんなの美形だよな。(答えになってない)

Aはご両親を「バカップルすぎて見てらんない」とか言っていた。

いいじゃんバカップル!!!!!!(黙れ)
目指そうぜバカップル!!!!!!(脳死)


「………真緒ー? は、いなくなった?!
 っ母さん、真緒失踪…………いたわ」
「ごめんごめん、お義母さんとお義父さんと話してた」
「そう」


それじゃあ早くいくよ、勉強やばいんだから。
そう手を引くAにひょこひょことついていった。


…お義父さんお義母さん発言、気にも留めてくれなかったんですが。









勉強開始から早二時間。
Aの魔法のような指導力のおかげで、数学の課題もあと半分までなんとかこぎつけた。


「さすが真緒。吸収早いね」
「そんなことねーよ」
「あるよ」

「Aが教えてくれるからだと、思う」


そう一言言うと、急にAは黙った。

───え、俺怒らせた?

恐ろしいほど不安に襲われて、俯くAの顔を覗き込む。
いやそうしようと思ったんだけど、無理だった。


「…………いま、見ないで」


か細い声でそんなことを言われては、何も手出しができない。


「Aー! 真緒くーん! ごはんよ!」


丁度いいタイミングで、Aのお母さんから声がかかる。


「………真緒、先に行ってて」
「…お、おう………」


なんか俺、やばいことしちまった、のか?


急募:シルバーブレッド/1 side N→←ピュアボーイの煩悶/5



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設定タグ:あんスタ , あんさんぶるスターズ! , 衣更真緒   
作品ジャンル:ラブコメ
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まいとりー。(プロフ) - 夏目かこさん» 夏目かこさん、コメントありがとうございます。そうです、大正解です!! (2022年9月14日 7時) (レス) id: a716690bac (このIDを非表示/違反報告)
夏目かこ - ハニワですね、告白予行練習 (2022年9月13日 23時) (レス) @page3 id: 26710bd71c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まいとりー。 | 作成日時:2021年11月20日 23時

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