ようこそ、街角妖怪亭へ！ (ページ9)

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8話:ごめんなさい、店長さん() ページ9

店長さん｢おまたせー、水取ってきたよ！｣
A｢あ、ありがとうございます！｣

私は水が入った紙コップを店長さんから貰い、その薬を飲んだ。

しかし、事件は起こった。

A｢あ……れ？なんか…………しかい……が……｣
店長さん｢ぁあ！？Aちゃん！？大丈夫！？タチク！布団とか持ってきて！｣

その言葉で、私は意識を手放した。

ーーだとしてもですよ、この店は潰させるわけには……！

ーー人間界で開く……？それまたどうして…？

ーーー……分かりました。

???｢……ちゃん、Aちゃん！？｣
A｢(ガバッ)…あれ？私…｣
螺旋｢よかったァァァァ!!!!!!!!｣
見ると、そこには心配そうな顔をした螺旋ちゃんとハルキさん、土下座してる店長さんの上にハリセンを持って座っているタチクさんがいた。

店長さん｢すみませんでした……｣
ハルキ｢いやぁ、実はッスね？｣

ハルキさんから聞いたのは、あの薬は霊力を増幅させるけど、私のような少しの霊力だと増幅しすぎて体に負荷がかかってしまうんだとか。
で、それで倒れてしまった私を運んでくれたのが、店長さんだった。
店長さん｢……｣
A｢こちらこそ、すみません。｣
店長さん｢い、いや…Aちゃんは謝らなくていいんだよ！？｣
タチク｢そうだぞ、あまり自分を悪く思うなよ、A…｣
A｢は、はぁ……。｣

アレク｢そろそろ開店準備始めるぞ｣
螺旋｢あ、了解！｣
タチク｢わかった。｣
ハルキ｢了解っス！｣
店長さん｢んじゃ、この後のサポートはハルキくん、任せた！｣
ハルキ｢はい！｣
店長さん｢んじゃ、Aちゃんはハルキくんについって、仕事内容を教えて貰ってね。
無理はしないこと！ＯＫ？｣
A｢はい！｣

私はそう返事をすると、いい返事だと店長さんはにっこり笑った。

ハルキ｢Aさーん、コップとかの整理お願いしてもいいっスかー？｣
A｢あ、はい、分かりました！｣

そうこうしているうちに……

螺旋｢よし、開店するよ！｣

タチク｢はーいよ｣
ハルキ｢よし……｣
アレキ｢…。｣
A｢……｣
店長さん｢Aちゃん、少しリラックス。｣
小声でそう言った。
A｢は、はい！｣

螺旋ちゃんが玄関の看板を『準備中…』から『絶賛開店中！』に変えて、戻り、引き戸の前にみんなでたった。

店長さん｢うちはいつもこうしてるんだ♪｣
店長さんは自慢げに言う。

すると、ガラガラと引き戸をあける音。

お客さんが来たのだ。
店長さん｢せーのっ｣

『いらっしゃいませ！街角妖怪亭へようこそ！』