記憶 ページ24
Aside
記憶
これは私の記憶
忌々しい私の昔の記憶
私の生まれはどこだったかな？
確か…確か我々国の元あった国だった気がする
そこで私は神のように崇められてたの
「──様！─国に自然のお恵みを！！」
「──様！！─国に動物の恵みを！！」
初めは良かったのにね
供物を差し出す代わりに願いをささやかに叶える神として信仰されてたのに
「神？いるわけねぇだろw昔の奴らは幻覚でも見てたんじゃねえの？？」
「神が見える？頭おかしいのかお前」
文明が発達するにつれて神なんて居なかったかのように
神などは幻覚だ、妄言だと信仰者はどんどん衰退していった
知ってるのか？神様は信仰されなくなるにつれて、能力を失い、姿形も人間のようになってしまう
私は元々人間のような姿形をしていたから変化に気づきにくかった
だが能力は、能力だけはそうもいかない
能力はどんどん弱まっていった
でもそんな神もどきになってしまった私に救世主が現れたんだ
？？「大丈夫か？あんた」
神の力が薄れてきた私はただの人間にも姿が見えるほど弱くなっていた
そんな人間でも神でもない私を助けてくれたのが彼だったんだ
そこから私は彼の為に色々なことをやってみせた
彼の為に彼の住む国を発展させたし、彼の望むこと全てをやってのけた
わたしのことを捨てたあんなやつらなんていらない
あんなやつらのためのゴミみたいな力なんていらない
あんなやつらの忌々しい記憶なんていらない
そんなこんなで色々なものを捨てて、捨てて、全て失った代わりに彼のためだけの力を手に入れたんだ
その力で沢山彼を守って、彼に尽くしていた
とっても幸せだった
彼はこんな神もどきだったわたしを受け入れてくれて、わたしの力を有効活用してくれた
でもそんな幸せが永遠と続くはずがなかったのだ
彼が死んだ
運命だった
彼は知らない奴に殺されてしまったのだ
私はそれを知っていて止めることが出来なかった
神の力を手に入れても人の運命を操ることは不可能だった
悲しかった
彼と過ごせなくなったのが
つらかった
彼をたすけることが出来なかったのが
悔しかった
自分が弱いせいで彼が死んでしまったのが
そこからは全て早かった
彼を殺したやつらを跡形も残らないぐらい消して、滅ぼして
てもそんなことをしたって虚しいだけだった
あいつらが消えたって彼は帰ってこない事なんて最初から私はわかっていた
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おしちゃん(プロフ) - すごい面白いです！！もういつ捕まっちゃうのかハラハラドキドキですよw！！変化ってかっこいいですね！！次の更新が楽しみです！！体調に気をつけて頑張ってください！！ (8月27日 16時) (
レス) @page16 id: 44c7a03b53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぬん | 作成日時：2023年4月2日 16時
