控えめに仕事させて、てか帰らせて.24 ページ24
結局二人の卓球にキリがつくことはなく、しびれをきらせた金太郎がわめいて中止になった。
しかしこれで終了したと、部屋に戻ろうとしたとき
「なんかおもろいことしとうなってきたわ!!」
とまたも金太郎が言ったのだ。Aは面倒ごとになると確信しいち早く部屋を後にした。いつもなら引き留められるが今回に関しては付近に白石等がいなかったのだ。少し走りドアから離れたところについたので歩く
肩をなで下ろすと「シュー」そんな音が後ろから聞こえた
『っわ!驚いたな、なんかごめん。』
「…いや、俺こそ。」
足は進むが会話は弾まない。なにか気を悪くさせたかとAは意を決して目つきと姿勢が悪い青学服の男子に話しかける
『えっと何年生?3年?』
「2年ッすけど」
『2年にしては体がしっかりしてるね』
「…うっす」
『…青学のテニス部ってやっぱり手塚がいるからハードでしょ?』
「そんなことないっすよ。手塚部長は全国を見据えて練習を多くしてるんでそれに文句は言わねえし、ついてこれなきゃそれまでっす」
先ほどとは明らかに違う食いつきぶりに少し驚いたがそれよりも驚いたことは文句の一つや二つこぼすと思っていたのに反対に手塚の方針に賛成したことに驚いた
『なんかすごい2年生だね、名前は?私は山瀬A』
「海堂…薫」
『よし、海堂君とは仲良くしたいな。なにかあったら気軽に話してくれると嬉しいかも』
そうして青学の友人がまた増えるのだった。
海堂と別れ女子がいる部屋へと向かう。部屋の前まで来て「おーい」と一声。しかし返事がない。
『みんなーっていないじゃん』
ドアを開けるとそこには誰もいなかった。
『あれ?どこ行ったんだ?』
部屋の中を見渡し考える。
「こんなとこでなにしてんだお前」
『ん?ブンちゃん?何でここにいんの?』
「何でも何もここは俺の部屋だし。ちなみにほかにもいるぜぃ」
「こんちわー!俺切原赤也っていいまぁす!!」
「なに名前売ってんだよ」
なにかのコントかと突っ込みたいがこらえる。唯一ともいえる顔なじみに「いつもこんな感じなの?」と笑って言うが帰ってきたのは苦笑いだけだった
『まぁいいや。それよりもここ私の部屋じゃないの?』
「確かに俺らの部屋だろい」
「あ、もしかして方向音痴なんすか?ってジャッカル先輩いたいっすよ!!」
『ジャッカル君ナイス。切原って言ったっけ?もう少し礼儀をわきまえようか』
ただ間違えただけで方向音痴はひどい。そう思った
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山下後輩(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» 原哲也ですか!!高校生組でも出せそうですね!!でもちょっと笑ってしまいました。小説は厳しいですがキリがついたら番外編で出したいと思いますね! (2017年11月4日 20時) (レス) id: d71824c5f5 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 原哲也(ハラテツ)の小説も書いて欲しいです (2017年11月4日 19時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
マオ(プロフ) - 有馬さん» ありがとうございます!家庭事情により更新がものすごく遅くなりますが頑張っていきたいと思います!! (2017年6月6日 0時) (レス) id: 9f003b2981 (このIDを非表示/違反報告)
有馬 - すっごい面白いです!!!更新がんばってくださいね^ - ^ (2017年5月20日 22時) (レス) id: a61dc9da8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山下後輩(マオ) x他1人 | 作成日時:2017年4月5日 20時