控えめに仕事させて、てか帰らせて.20 ページ20
そうしてじゃんけんが始まった。跡部のだすじゃんけんに勝った人から好きな席を選択できるというルールだったが言わせてみれば先に決まった人は隣を選択できない何ともいえないじゃんけんだ。
それを察している人はそれとなくじゃんけんし相手を伺っている。Aもそうだ。だが一方で能天気や何も考えていない人も少なからずいた。
『あ、勝っちゃった』
そしてAはうかつにも序盤に勝ってしまった。うまく喜べないが席を選ばなければならない。
自分の前に席を決めた人は全員顔も名前も知らない人。性格が良さそうなひとが多い、だがうかつには選べない。ほかの仲間と約束した人もいるかもと人気の少ない一番後ろの左の窓側を選んだ。
「神は私を見捨てた、もうどうにでもなれ」と一足先に飛行機に乗りぐでった。
数分もするとちょくちょくと飛行機に乗る者が増えてくる。そして長い旅と隣になる人が現れた。
「君が山瀬さんかな?」
メガネをかけあまりテニスというバリバリの運動部でレギュラーを勝ち取る人物には見えない。
髪の毛はわざとなのか纏まってはおらず、おなじメガネで青学の手塚とはどこか違う。唯一似ているのは落ち着いた声と中学生に思えない顔立ちだ。
「俺は乾貞治。長い旅路だ、仲良くしたいと思っている」
『よろしくね、私も変に常識のない人じゃなくて助かった。ちなみに私たちの前の人分かる?まともだといいんだけど…』
「ああ、その席は手塚と不二。手塚は知っていると思うけど不二は_」
乾が振り向いた先には先ほどの美少年がいた。彼が不二なのだろう。周りの三人は礼儀がありそうだ。実際手塚は良い人だし今さっき名前を覚えた二人もなにの問題もなさそう、そう思った。
「僕が不二周助、乾同様仲良くしてくれるとうれしいな」
『こちらこそ、ってみんな同じ青学の制服か。一人ださい服の四天宝寺だけ取り残された…マジで真剣に制服換えよう。このままじゃだめだ』
ぶつぶつと呟くAをスルーして全員が席に着いた。
そして跡部がマイクを持って話すのだが内容は「最初は席に座っていろ。でも指示が出たら席を移動して楽にしてても良い」とのこと。
「じゃあ早速始めるか」
『なにを?』
「質問会」
『へえ、私に?特におもしろくないと思うけどね…?』
「いやこれが情報となれば大いなる力となる!!失礼なことは聞かないから忠実に答えてほしい」
『ねえ不二君、乾っていつもこうなの?』
「まあそれが乾だから」
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山下後輩(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» 原哲也ですか!!高校生組でも出せそうですね!!でもちょっと笑ってしまいました。小説は厳しいですがキリがついたら番外編で出したいと思いますね! (2017年11月4日 20時) (レス) id: d71824c5f5 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 原哲也(ハラテツ)の小説も書いて欲しいです (2017年11月4日 19時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
マオ(プロフ) - 有馬さん» ありがとうございます!家庭事情により更新がものすごく遅くなりますが頑張っていきたいと思います!! (2017年6月6日 0時) (レス) id: 9f003b2981 (このIDを非表示/違反報告)
有馬 - すっごい面白いです!!!更新がんばってくださいね^ - ^ (2017年5月20日 22時) (レス) id: a61dc9da8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山下後輩(マオ) x他1人 | 作成日時:2017年4月5日 20時