控えめに仕事させて.2 ページ2
帰りのSTが終わりチャイムが鳴り響く。これで部活に行く人と家に帰る人で別れるのだが彼女は後者の方だ。
Aの部活はコンピューター部、部員は自身含めて3人。そしてその全員が生徒会に所属している。
『お疲れ様、2人ともいる?』
「はーい、いつも通りいますよ」
「はい!準備もできています!!」
一人目はAの右手、『副生徒会長』柊 みのり
二人目はAの左手、『生徒会書記』椎名 誠
このコンピューター部は仕事を最後までこなす生徒会役員で構成されており、他生徒会役員が溜まりに溜めたレポートや書類を整理しまとめるのが活動内容だ
『今日は誰の分をやれば良い?』
「今日A先輩は…金色先輩と、あ、他の方の分はみのりさんに回っているので一通りは大丈夫です」
…2人も自身のやりたいことを投げうってまで私に付き添ってくれている、感謝の言葉と共にひたすら頭を撫でた
『では今日の言い訳をみのりちゃんお願い』
「はい、今日の人数は3名。一人目は生徒会会計、金色小春先輩でオサムちゃんとユウ君に呼ばれているから二人目は_」
生徒会のメンバーが仕事をしないのにはそれが重要な内容だったりすることもある。それを踏まえて後輩の一人であるみのりは連絡網の役目を受け持っている。
Aはメモをつけパソコンに体を向けた。金色は会計で部活経費をグラフにすることが主な仕事だ。特に変更もないし…そう思ったがふと白石との約束を思い出す。
『ねぇ、男子テニス部の部活の費用だけど他より多くして良いと思う?部長が私のとこに来て頼み込みしてきたんだけど…』
「それは優しすぎです!!彼等がどれだけ先輩を酷使しているか…僕がテニス部に直接行ってきます!」
「私も誠と同じ意見です。先輩はあの人達のせいで仕事が増えています。優しすぎる先輩だからこそああいう人達に付け込まれるんですよ」
『…でも成績や練習頻度とか他の運動部よりも高いからね…』
悩む彼女を見て二人はこの会議室を後にする。二人が退室したすぐは追いかけようとしたが大ごとになることもないだろうしすぐ帰ってくるだろうと資金繰りを続けた
少し息抜きをしようと体を前に倒すと同時に彼女は外が騒がしいのに気付く。面倒くさいと思ったがこの立場上見逃すわけにいかない。ため息をつきながら誰もいない会議室を後にした。
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山下後輩(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» 原哲也ですか!!高校生組でも出せそうですね!!でもちょっと笑ってしまいました。小説は厳しいですがキリがついたら番外編で出したいと思いますね! (2017年11月4日 20時) (レス) id: d71824c5f5 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 原哲也(ハラテツ)の小説も書いて欲しいです (2017年11月4日 19時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
マオ(プロフ) - 有馬さん» ありがとうございます!家庭事情により更新がものすごく遅くなりますが頑張っていきたいと思います!! (2017年6月6日 0時) (レス) id: 9f003b2981 (このIDを非表示/違反報告)
有馬 - すっごい面白いです!!!更新がんばってくださいね^ - ^ (2017年5月20日 22時) (レス) id: a61dc9da8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山下後輩(マオ) x他1人 | 作成日時:2017年4月5日 20時